想いを込めたお墓デザインコンテスト入賞 中川様

想いを込めたお墓デザインコンテスト 入賞 中川様

昨年2009年11月5日、父が67歳で他界しました。 9月に大腸癌が見つかり、既に他臓器へも転移している状態でした。そして、そのたった2ヵ月後に亡くなってしまいました。 何の前ぶれもなく突然やってきた死に私達家族は、全く受け入れる事が出来ず、ただただ途方に暮れ、気持ちがついていけぬままに葬儀の準備が始まり、目の前で起こっている現実が不思議で仕方ありませんでした。 あんなに元気で意欲的に生きていた父が何故?? 60歳の時からよさこい踊りを始め、チームを立ち上げたくさんのお祭りに参加し、盛り上げ充実した熟年生活をしていました。家族がそんな元気だった父の死を受け入れる事が出来なかったと同じ様に、父本人が一番死を受け入れられなかった事と思います。 葬儀が終了し、数日が経ち悲しみだけの毎日を過ごしていましたが、そろそろお墓の準備を・・・という時期になり、石材店さんと出会いました。お墓の知識も全く無い私達にとても、親切に細かくいろいろなアドバイスを頂きました。そして今や現実にはいなくなってしまった父ですが、父そのものを作ろうと、お墓というものに姿を変えて父を生き返らせようと思いました。誰が見ても父とわかる、そして父自身が戻りたかった場所、踊り子としての輝いていた熟年生活の場所を・・・という考えでお墓作りが始まりました。 父といえば60歳からは踊り一色の生活でした。鳴子を振り上げ、衣装を翻し全身で天に舞い上がるかの様に踊り、地元焼津をはじめ各地のお祭りに飛び回っていました。一番に思ったのはその姿を字として彫りたい。思い浮かぶ字は「舞」でした。「舞」の字体も今にも踊りだしそうな形を選びました。 お墓のサイドには明るい太陽の日差しが入るようにステンドガラスを入れました。そこから覗くと父がいます。お骨が見えるのでいつも私達がお墓に行った時には必ずステンドガラスから父を見て父と話をしています。 私達家族には大晦日に毎年行っている家族行事があります。今年一年を一文字で表し習字をしていました。父が最後の大晦日2008年12月31日に書いた字は「続」でした。 これからも踊り続けたい!これからも家族の幸せが続きますように!という気持ちを込めたと言っていました。その気持ちを石に彫りお墓に置きました。もちろん父の筆跡で。父はこのお墓で生きています。今でも踊り続けています。鳴子を振り上げて・・・

担当者からの一言

牧之原石材では、このようなお墓をつくらせて頂いたことを感謝いたします。