お花を供える物や場所としてよく耳にするのが、献花台や花立。屋内では花瓶などがそうだと思います。それでは、お墓においては、献花台と花立は同じ意味なのでしょうか?呼び名が違うだけなのでしょうか?ちょっと疑問に思ったり、どっちが正しいのか?と考えたことがある方もいるのではないでしょうか?今回は「献花台と花立」について考えてみます。
目次
- 用途は同じですが、使い方が違います
- 献花台と花立の比較
- まとめ
目次
用途は同じですが、使い方が違います
花をお供えするという用途としては同じですが、使い方が変わってきます。
献花台
本来の意味は、キリスト教や無宗教の方の葬儀でお花を供える台、事故や事件などで死者の出た現場に置かれ、その死を悼む人々が花や供物を供える台とされています。最近ではオリジナルのお墓が増えてきて、お墓にも花を横置きに供える方法が取り入れられてきたため、お墓でも献花台と呼ぶようになったようです。
花立
従来のお墓にある、お花を筒などに立てて供えるための石材です。和型、洋型ともに一般的に使用されている形です。正面に文字や絵を彫るようになり、「献華」と彫る事も多くなったのも、お墓の献花台と呼ばれるようになった理由かもしれません。
献花台と花立の比較
それでは、献花台と花立を比較してみましょう。上記で触れたように、お花を供える方法が、横置きと縦置き(挿す)で違います。その他には、お花の持ち具合に違いがあります。例えると「コップに並々水を注いだ物にそのまま花を入れるのが花立」それに対して「コップに水を注いで45度くらいまで傾けた物に花を挿すのが献花台」です。水の量に違いがあるのがわかりますか?入っている水の量が違うため、お花の持ち具合も変わってくるようです。
まとめ
それぞれを比較してみると、用途が同じなので、意味としては同じなのではないでしょうか。信仰する宗教やお墓のデザインにより、どちらの方が良いとは言い切れませんし、墓地の広さやお墓の土台の大きさなどによっても選び方が変わってくると思います。ただ、「献花台は花立に比べ花が持たない」そういう認識は必要なようです。元々花を生けるのを目的としている「花立」、献花を目的とした「献花台」 、花の持ち具合やデザイン性を考慮して選んでいただければと思います。次回は、献花台の種類について見ていきたいと考えております。ご興味ある方は、ご期待下さい。
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