命日と月命日のお墓参りと意味について

170127磯部「命日と月命日のお墓参りと意味について」

こんにちは。日本では宗教的習慣として、先祖の霊を祀る日や祀る期間があり、仏教行事においてそれは命日やお盆、お彼岸と呼ばれます。この時期には、多くの方が故郷へ帰り、仏壇やお墓の前で手を合わせ、故人を偲びます。また故人が亡くなった区切りの年には、それぞれ一周忌や三回忌などの法要を行い、毎月訪れる月命日にも故人の供養をします。しかし、命日や月命日の正確な意味を理解している方は少ないのではないでしょうか。もちろん故人を偲ぶ気持ちは一番大切ですが、意味を知る事でより故人の供養について考えられると思います。

目次

  • 命日(祥月命日)
  • 月命日
  • 命日と月命日にお供えするお花
  • まとめ

 

2017年1月27日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2017年7月14日に改めて公開したいます。

命日(祥月命日)

意味

命日は、故人が亡くなった年月日のことを指し、祥月命日は、故人が亡くなった月日と同じ月日のことを表しています。例えば、1月27日に亡くなったのであれば、故人が亡くなった日以降に毎年訪れる1月27日のことを示しています。
古来の日本では、故人が亡くなって一年経った日のことを小祥、二年経った日のことを大祥と呼んでいたため、その習慣が今でも続き、毎年訪れる命日のことを祥月命日と呼ぶようになりました。祥月の「祥」という文字は「さいわい」という読み方を持っており、凶から吉へ変化するという意味があります。

供養の方法

祥月命日では、故人の位牌があるお仏壇に食べ物やお花をお供えする他、お墓参りへ行ったり塔婆供養を行い故人の供養をします。塔婆供養は、人の形をモチーフに作られたとされている塔婆に梵字が書かれており、法要の名前や作成した人の名前、日付などが記入されています。この塔婆をお墓の近くに建てることによって、故人を弔うことができます。古い塔婆が沢山増えてしまったら、お焚き上げを行いましょう。故人の命日から一年以上経ってから行われる供養は、亡くなってから四十九日までの間に行われる法要とは違い、遺族のみで行われることが多いです。

月命日

意味

月命日は、故人が亡くなった日と同じ日のことを表しています。例えば、1月27日に亡くなったのであれば、毎月27日が月命日となります。月命日は、故人の命日に故人のことを思い出して供養する日です。祥月命日のように、遺族が集まって法要などの儀式を行う必要はなく、故人の遺骨を管理する遺族などによって行われます。また、祥月命日のように弔い上げのようなものはなく、永久に続くものです。月命日に毎月供養をして故人との時間を思い返すことで、故人を変わらず大切に想い続けていることを改めて確認できる日という意味を持っています。

供養の方法

月命日では、故人が好きだった食べ物や飲み物を仏壇へお供えし、お花を添えてお焼香するのが一般的ですが、お墓へお参りをしたりする家や、家に住職を読んでお経をあげてもらう「月参り」を行う家もあります。月命日に供養をする行事のことを月忌(がっき)と呼ぶため、月命日自体を月忌と言うこともあります。祥月命日と同様にしっかりと供養を行うかどうかは家の考え方によるものも大きく、必ず行わなければならないといった決まりはありません。また、もし血族の月命日が月の中に何日も存在している場合は、それらの日に最も近い日を選び、まとめて供養する方法を取ることもあります。月命日を行う上で最も大切なのは、毎月同じ日に供養を行うことによって、いつまでも故人のことを忘れずにいられるということです。祥月命日よりも柔軟に対応しやすい命日でもありますので、遺族の都合や気持ちに合わせ、適切な供養の方法を選ぶのが良いでしょう。
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命日と月命日にお供えするお花

日本では一般的に白や黄、青、紫の花がお供えの花に望ましいとされていますが、命日や月命日の際、故人の家族は忙しいことが多いため、すぐに供えることのできるお花で日持ちのする花が適しています。

和花の場合 菊やリンドウ、キンセンカ、グラジオラス、カーネーション
洋花の場合 ユリやリシアンサス、スプレーカーネーション、デンファレ

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まとめ

命日や月命日を偲ぶ方法は、家庭や地域によって異なりますので、新しい環境に移ると慣習の違いに驚くこともあるかもしれません。現在、核家族化が進み、家に仏壇がない、先祖の墓が近くにない方もいらっしゃいますが、命日や月命日は、故人を偲んで位牌や遺影に花や食べ物を供えても良いかもしれません。お墓参りは基本的に決まりはありません。いつ行っても良いのです。忙しくてなかなか時間が取れない方もいらっしゃると思いますので、自分の空いた時間にお墓参りをしてください。
他にもお墓参りに関する記事がありますので是非ご覧ください。
お墓参りについて

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