こんにちは!皆様は「蓮華」という花をご存知ですか?蓮華は「はすの花」と言ったり、種類によっては「スイレン」も含まれる花の事ですが、蓮華はお墓や仏教で非常に大事にされております。今回はお墓の「蓮華台」についてお伝えします。
2016年1月17日に公開した記事ですが、内容を加筆・修正し、2021年08月29日に改めて公開しています。
目次
蓮華台の意味とは?
まず最初に、皆様は仏像や仏画に描かれている仏様や菩薩の足元に何があるかご存知ですか?たいていの仏様等の足元には台座があり、名前を「蓮台(はちすのうてな)」「蓮華座」「蓮華台」といい蓮の花弁をかたどられた台座で、その上に仏様等はお立ちになったり、座っておられます。また、墓石の一番上にある竿石のすぐ下にも、同じような蓮華台という物がついた墓石も多々ありますし、お位牌にもあります。なぜ仏様や菩薩と同じように墓石にも蓮華台をつけるのか、そもそも蓮の花・蓮華にはどういった意味があるのかをご説明させていただきます。
なぜ蓮華を使用するの?
蓮は古来から世界中に分布しており、古代エジプトをはじめギリシャ神話にも登場し、日本でも古事記や万葉集にも出てくる程の物でした。古代インドでは、蓮は多産・命の創造・豊穣・幸運・繁栄等の象徴とされ、インドの文献には蓮の花の上に立ち、蓮華の飾りをつけて誕生したとされる女神様の事が記されています。また、蓮華台を根本的なシンボルとしている仏教では、仏教が誕生した際に、蓮華はお釈迦様の誕生を告げて花を開いたという伝説があり、蓮華は泥等のある池でもしっかりと根を張り、きれいな花を咲かせる生き様が仏教に近似する事からも大切にされ、様々な仏教宗派のお経にも蓮華が登場します。そして蓮華台がお墓に使用される理由は、お釈迦様が蓮華台の上で瞑想しそれが極楽浄土の象徴とされる為のようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?墓石に使用される蓮華台は古く和型墓石に使用されてきました。最近では洋型墓石の建墓数が増えてきたとともに、洋型墓石にも故人の極楽往生を願い、蓮華台を使用する方が増えてきました。そして蓮華台と同じ竿石のすぐ下の位置に「スリン」と呼ばれる石をつける場合もありますが、このスリンは蓮華を簡略化した物だというのが通説です。
蓮華台、スリン共にデザイン面だけではなく、故人が極楽浄土へ行った証という大切な役割がある物なので、故人の極楽往生を願うためや墓石のデザインを引き立たせる為、今後お墓の建立をお考えの方は是非ご検討してみてはいかがでしょうか?当社では、実際の墓地のイメージ写真を合成写真でお見せすることができます。お気軽にお問合せや墓石見学にいらっしゃってくださいね。