こんにちは。皆様もお寺に行ったりした際に、〇〇宗という宗派を見た事があると思います。お寺によって宗派が違いますので、お墓を建立する際や、お葬式を上げる時など確認をされる方もいらっしゃると思います。地域によっても宗派の偏りはありますが、私たちの住む東海地方には、多くの曹洞宗寺院があります。今回は様々な宗派の中から「曹洞宗」についてお伝えします。
2016年1月20日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2020年8月30日に改めて公開しています。
目次
曹洞宗とは?
寺院数では日本最大数を誇り、全国におよそ14,000ヶ寺あるとされています。禅宗と呼ばれる座禅を中心に精神修行をする宗派で、日本の禅宗では臨済宗と並ぶ2大宗派と言われています。
この座禅による修行も、座禅の姿=悟りの姿として、ひたすらに座禅に勤める修行が特徴です。座禅による修行は檀家さんだけではなく、「座禅会」として開放して地域の人々が参加できる催しをするお寺さんが多くみられます。お経・経典については「般若心経」が重要な位置を占めています。
お墓の特徴はあるの?
曹洞宗のお墓の特徴としては、一言でいうと「不要なものは無い」作りになっています。宗教・宗派によっては、香炉や水鉢が必要なかったり、塔婆立てが必要なかったりするものもありますが、曹洞宗のお墓については不要なものはありません。近年は洋型のお墓も増え、石塔部に好きな言葉を彫る方も増えましたが、和型墓石に関しては「〇〇家之墓」などシンプルな彫刻が多くみられます。
曹洞宗の戒名・お塔婆
戒名の付け方としてはオーソドックスな「院号」「道号」「戒名」「位号」の4つを付けられることが多いです。
戒名についてはコチラもご覧ください。→戒名って何だろう?みんな付けなくちゃいけないの?
曹洞宗では基本的にお塔婆を立てます。お塔婆には「戒名」「施主名」「年月日」などをかきます。
お塔婆を立てるタイミングには特に決まりが無く、いつでも立てられますので、お参りされた際にお寺さんにお声をかけていただき、お墓にお供え差し上げてください。
お塔婆についてはコチラもご覧ください→意外に知らない⁈お塔婆にはどんな意味があるの?
何か行事はあるの?
他の宗派と同じように「春の彼岸」「夏のお盆」「秋の彼岸」「冬の年末年始」と、四季それぞれに行事を催しているところが多く、その他にも「座禅会」等を催すお寺さんも多くあります。又、年末の除夜の鐘も有名な行事の1つです。
まとめ
曹洞宗の本山である「永平寺」(福井県)は全国的にも有名で、広大な敷地に寺院が広がっており、門前町としての「永平寺町」も含め、北陸の観光スポットともなっております。もう一つ本山として神奈川県に「總持寺(そうじじ)」がありますが、こちらは一般の知名度としては「永平寺」ほど知られてはいませんが、昭和の大スター「石原裕次郎」のお墓があります。曹洞宗の特徴は、いい意味で大きなこだわりがない事かと思います。それゆえに多くの人に支持され、寺院数でも日本最大級の広がりをみせたのではないでしょうか?