お焼香の意味と宗派によるお焼香の作法とは

こんにちは。日中はだいぶ温かくなり過ごしやすくなりましたね。花粉も落ち着いたので、花粉持ちの私にとってはとても嬉しいです。さて今回は、「お焼香」による宗派ごとの作法についてお伝えします。法要の際などに、「お焼香」をする事が多いですが、宗派によって作法が違いますので、今回はその違いをリストにしてお伝えします。

目次

  • お焼香の意味とは
  • 宗派によるお焼香の作法
  • まとめ

お焼香の意味とは


日本に香が伝わったのは、仏教伝来とほぼ同じ頃と言われています。その中の「お焼香」は、仏が住んでいる浄土の”なんともいえない香りを含んだそよ風が漂うさま”を表し、その香りが部屋中に広がる事で、全ての人に平等にいき渡る事から、「仏の慈悲を讃えるためのもの」とも言われています。しかし、お焼香に対する考え方は、宗派によって異なり、浄土真宗のお焼香は、自分自身の心身を清めるためのものとされています。その為、他の宗派のように、右手でつまんだ香を額におしいただくことはしないようです。お焼香の回数においても、真言宗や日蓮宗は通常3回ですが、天台宗や浄土宗、臨済宗、曹洞宗などは、特に定めがないようです。

宗派によるお焼香の作法

天台宗 抹香をつまんで香炉に入れる。普通は1回、丁寧な場合は3回
真言宗 抹香をつまんで軽くおしいただき香炉に入れる。これを3回繰り返す。
浄土宗 抹香をつまんで軽くおしいただかず香炉に入れる。1回でも2回でも良い。
浄土真宗 抹香をつまんで軽くおしいただかず香炉に入れる。

  • <本願寺派>1回
  • <大谷派>2回

と決められている。

曹洞宗 抹香をつまんで軽く頭におしいただき、香炉へ入れる。続いて、今度は頭におしいただかず、香炉に入れる。この2回限りと決められている。
臨済宗 抹香は頭におしいただかず、香炉に入れる。この回数は1回または3回。
日蓮宗 抹香はつまんで軽く頭におしいただき香炉へ入れる。回数は1回または3回。

まとめ

いかがでしたでしょうか?作法として行っていた「お焼香」にも深い意味があり、宗派によっても作法が違ってくるのです。宗派がある方は宗派に沿った作法をし、また、「お焼香」の意味を考えながら行うことでより深い供養につながっていくと思います。また、一般的に「お焼香」と言いますと仏教だけのものと考える方も多いと思いますが、キリスト教にも別名「献香」と呼ばれるものがあり、カトリック教会やルーテル教会では同じように行われることもあるようです。

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