こんにちは!
本日は、お墓を建てる際に聞かれることが多いだろう『建立者』の彫刻についてお伝えします。お墓を建てた方、建てられる方は聞いたことのあるフレーズだと思いますが、
”なぜ彫るのか?”
彫る意味については知らない方も多いのではないでしょうか?
この記事は2016年2月3日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2017年7月30日に改めて公開しています。
目次
- お墓の建立者の彫刻って必要?
- お墓の建立者にある赤文字の意味
- まとめ
目次
お墓の建立者の彫刻って必要?
お墓を建てるときには大体の場合、建てた方の名前を彫ります。ほとんどの場合、家族が建てることが多いので、故人の親族の名前を彫ることになります。亡くなった方の奥さんであったり、旦那さんであったり、子供であったりと色々ですが、どなたか1名の名前を彫ることが多いです。お金は母親が出しても建立者名は子供という場合もあります。
これからずっと何代にも渡ってお墓を守っていくという最初の時に、字を刻むことで自覚を持ってもらうという家族の想いがこの建立者名には宿されているのです。
お墓参りの度に自分の名前が目に入ってくると、最初は感じなくてもいつかは墓守の自覚が生まれてくるものです。
また、そのような願いをこめて子供の名前を彫るという方は多いです。
それはお墓に関しての責任者になってもらう為です。
こうすることで傍目にみると頼りなさそうな子供にも責任感が生まれ、しっかりした自立した一人の人間になっていきます。
この建立者はしっかり墓守を務めながら、継ぎの人に想いを伝えていきます。
他にも、建立者としてその家を継ぐ責任者の名前を彫ることで相続運が強くなると言われています。
お墓の建立者にある赤文字の意味
もともと「赤文字」を入れていたのは寺院で「生前戒名」を与えられ、墓石に彫刻する際に入れられていたのです。
仏教において「戒名」は、仏門に入った証であり、戒律を守るしるしとして与えられる名前です。かつては、「戒め」過ちを犯さないよう、自らの訓戒として生前にお寺にて戒名をいただいておりました。
そして、墓石に戒名を彫る場合に生前受領したと分かるように「赤文字」を入れていた事から、建立者の名前にも「赤文字」を入れ「まだ生きています」とするようになったのです。その為、建立者が亡くなった場合は赤ペンキを取るのです。
ちなみに、赤文字にする方法は彫った部分に赤ペンキを入れるのです。一般的には、苗字~名前まですべてに赤ペンキを入れますが、中には名前のみ赤ペンキを入れる方も増えています。
まとめ
「建立者」と言いますと、単純に建てた方と思いがちですが意味を知るとそればかりではないんです。ご自分で建てたことを表したければご自身一人で、また夫婦で協力したことを表すのであればご夫婦連名で、後々お墓を充分に継いでもらいたいとの思いを込めて息子さんの名前等、考え方によって彫り方は色々です。「赤文字」に関しても地域の慣習によって、入れる場所が違うことも珍しくなく、名前だけ入れる場合や苗字含めて全てに「赤文字」を入れる、生前戒名全体に入れるなどさまざまです。
もし、ご心配であれば戒名を頂いたご住職等にお聞きすることをおススメします。