こんにちは。皆様も法事に参加されたことがあると思います。慣習や風習として何気なくあたりまえのように行われていたり、ご案内が届いたりしますが、一体どのような意味や種類があるのか確認してみましょう。又、法事を行うにあたりいつまでに行うのが良いのかも合わせてお伝えしていきます。
2016年1月30日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2020年9月20日に改めて公開しています。
目次
法事(法要)はなぜ行うの?
法事(法要)は故人の冥福を祈り供養するための儀式であり、故人を偲び追悼する節目としての役割もあります。古来インドでは、人間は輪廻転生(亡くなってあの世に還った霊魂が、この世に何度も生まれ変わってくる事)すると考えられていました。少しでも善処に生まれ変わってほしいと臨終より四十九日まで7日ごとに追善供養を行いました。この考えが中国に伝わり、親孝行や礼節を重んじる儒教思想の影響を受け「四十九日」だけでは親孝行にならない、もう少し礼節を尽くして2年位 喪に服するぐらいの丁寧さがあってもよいのではないかと考えられ、現在の百ヵ日、一周忌、三回忌となったそうです。四十九日までの七仏事に百ヵ日、一周忌、三回忌の三仏事を加えて十仏事となり日本に伝わり、さらに七回忌、一三回忌、三十三回忌が加えられ十三仏事に発展されたといわれています。
法事(法要)の種類と時期
最初に行われる法事は、初七日(ショナノカ)といい命日を含めて7日目に行います。故人が無事に成仏出来るよう法要を行う日です。最近では葬儀当日に初七日を済ませてしまうことも多くなっています。初七日に続き、二七日(フタナノカ)、三七日(ミナノカ)、四七日(ヨナノカ)、五七日(イツナノカ)、六七日(ムナノカ)、七七日(ナナナノカ)というように七日ごとに四十九日まで法要があり、それらを忌日法要(キビホウヨウ)といいます。四十九日が「忌明け」や「お膳上げ」と呼ばれ法要の一区切りとなります。その後は、百か日、一周忌と続きます。最近では忌日法要や百か日は簡略化されることが多いようです。一周忌は「年忌法要」の中でも最も大切な法事とされ、一般的には一周忌が済むと喪明けとなります。一周忌は満1年目の祥月命日に行いますが、それ以降の一年ごとの年忌法要は年数−1年で行ないます。
法要の名称 | 時期 |
---|---|
三回忌 | 満2年目 |
七回忌 | 満6年目 |
十三回忌 | 満12年目 |
十七回忌 | 満17年目 |
二十三回忌 | 満22年目 |
二十七回忌 | 満26年目 |
三十三回忌 | 満33年目 |
五十回忌 | 満49年目 |
三十三回忌もしくは五十回忌で法事を終了し、それを「弔い上げ」といいいます。また一周忌とともに大切な法事とされているのが「初盆」です。忌明け後に初めて迎えるお盆に行われます。法事の日時を決める際は、祥月命日を過ぎて行うのはよくないとされていますので注意が必要です。祥月命日が平日に当たる場合は、直前の土日に行われる事が多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は仏教の行事についてご紹介しましたが、七回忌以降は、二人分の法事を同時に行う事(併修)も良いとされているようです。法事では故人の思い出を語り、冥福を祈る大切な場となるように過ごしましょう。仏教以外のキリスト教式や神式については、またの機会にご紹介致します。