お線香のこと、あなたはどこまで知っていますか?|お線香の意味とは?マナー・選び方

「お線香はどうしてあげるの?」お線香の意味やマナーや選び方のお話しです。お線香は、仏具の中で誰もが知っていて、身近なものの一つが『お線香』ですね。改めて、お線香の意味や起源、お墓参りに適したお線香まで、お線香についてお話していきたいと思います。

2016年2月9日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2018年8月14日に改めて公開しています。

目次

  • お線香の始まりと意味
  • お線香とお香の違いとは?
  • 宗派別のお線香の焚き方
  • お線香の選び方とお墓参りに適したお線香
  • まとめ

お線香の始まりと意味

お線香の始まりは、聖徳太子の時代(595年)に淡路島に「香木」が漂着し、朝廷に献上したのが始まりと言われています。それ以後、仏教の風習に伴い、仏前を浄めるための供香として仏事や神事に使われるようになりました。現在の棒状の線香の形になり、広く使われるようになったのは、江戸時代初期と言われています。
意味としては、色々な意味合いがあるようですが、
・ 自分の心や空間を清め、聖なる空間作り
・「香り」は仏様のお召し上がり物(良い香りを焚き、供養する)

と言ったような、意味合いがあります。
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お線香とお香の違いとは?

実は・・・作り方など違いはないのですが、基本的には、「お線香」は、仏事などに使われるもの。「お香」は、 香を楽しむもの。空間に芳香させるもの。として区別されているようです。「お香」でも仏具に使用されるもの、「お線香」でも芳香に使用するものもあります。各宗派によって、供養の作法による違いや、形にも違いがあるので、その時々で選択されるのが良いでしょう。

宗派別のお線香の焚き方

各宗派によっても、お線香の本数や手向け方に違いがあります。ご自分の、宗派を確認しておくのも良いでしょう。
お墓参りの作法はコチラ→お墓参りの際に気を付けたいお線香の作法とは
曹洞宗 : 1本
日蓮宗 : 1本
日蓮正宗: 1本~3本(横向きに置く)
天台宗 : 1本~3本
真言宗 : 1本~3本
浄土宗 :折って横向きに置く
浄土真宗:折って横向きに置く
臨済宗 : 1本

お線香の選び方とお墓参りに適したお線香

お線香の選び方

お線香の意味の中でもお話しましたが、仏様が良き香りをお召し上がりになるお線香。まずは、良い香で選んでいただくことがいいでしょう。人それぞれ好みがありますので、自分の好みに合った香りを選んでいただいたり、現在ではいろんな香りの種類も出ていますので、
故人が生前好きだったお花の香りなど選んであげるのも良いかもしれませんね。

お墓参りに適したお線香とは?

先日お客様とお話する機会でもご質問いただきましたが、最近のお墓の香炉立ては、デザイン性の高さや、いろんな宗派に対応しており、横型の香炉立てが多く見受けられます。
香炉のことについてはこちら⇒香炉選びの参考にしたい3つのポイント
その際に、香炉の皿(お線香を置く場所)の上でお線香が途中で消えてしまう というご質問をいただきました。
実は、お線香の種類の中で、最近の住宅事情に合わせて屋内用の「煙の少ないタイプ」も人気です。お線香の密度の違いにより、燃焼度に違いがあるようなのですが、屋外であるお墓では、昔からある『毎日香』などが適しているようです。
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まとめ

お線香には、仏様と生きている私たちをつなぐ仏具として欠かせないものです。
用途別や故人のことを想い、お線香を選んであげることも、一つの供養となります。
お墓でも、仏様に良い香りが届くように選んで頂けると、想いのこもったお墓参りになることでしょう。

関連リンク:お墓のお線香台「香炉」|宗派による違いと種類
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