静岡県での墓じまい(改葬)について

こんにちは。【やいづさくら浄苑】 村松です。
今回は、メディアでも多く取り上げられております、「墓じまい」についてのご紹介です。
当苑においても「墓じまい」のご相談は日に日に多くなっております。今週も、「先祖代々のお墓をみているが、独身の息子にそのまま継承してしまっていいのだろうか ? 今後、この墓をどうしたらいいのだろう?」と70代のご夫婦に相談を受けたばかりです・・・。 現状のお墓事情ですと、多くの方、多くのご家族が このようなお墓の悩みをもっているようです。

そもそも、「墓じまい」とは?

いま有るご先祖のお墓の墓石を撤去し、その土地をお寺や霊園の管理者に更地にして返却し、お墓を閉じることを「墓じまい」と言います。
核家族化や少子化から継承者がいないお墓や、遠方でお参りにいけないお墓、また金銭的な理由で、お墓の維持管理が続けらえないなどの理由から「墓じまい」を検討する方が非常に増加しております。

墓地の管理者は、一般的には、お墓の使用者から毎年、墓地管理費を集めて、墓地の管理をしておりますが、継承者がいなくなった場合などは管理費が回収ができないと、官報に記載したり、墓所に1年間立て札を立てるなどして、縁故者の申し出を待ちます。申し出がない場合は無縁とみなされ、管理者側で、墓地を処分しても構わないことになっています。つまり無縁墓と認定されます。大事なご先祖様が無縁仏になるのは、誰しも戸惑うはずでしょう。そんなことから、現存のお墓を閉じ、きちんとした供養先に移すことを皆さんが検討されはじめております。

 

「墓じまい」の流れ、前準備

・埋葬されている ご遺骨の供養先を決める
・お墓の管理者に墓じまいする旨を伝える
・埋葬されている ご遺骨を動かす為の行政手続きをおこなう
・お墓解体撤去工事の石材店を決める

このような流れを踏まえ、前準備をおこなって頂ければ、スムーズに進めることができます。

 

その後の供養先

「墓じまい」をするということはお墓がなくなるということです。当然、その後の供養先を決めることになります。供養先として考えられるのが、永代供養・納骨堂・樹木葬・散骨・合葬墓(合祀)・手元供養(自宅での供養)などがあります。

供養先 その1 永代供養墓

まずは、代表格としては「永代供養墓」と云われる供養先。そもそも将来のお墓問題を抱えている多くの方がお寺の墓地を利用されている為、お寺さまでも、「永代供養墓」の備えを急がれております。ポイントとしては、いままでお世話になったお寺さまにお願いできる安心感が持てます。

供養先 その2 納骨堂

管理のしやすさや立地の良さから、都会を中心に近年ではお墓ではなく納骨堂を選ぶ人が増えてきています。しかし、納骨堂はお墓と同じくらいの維持費がかかるうえに管理者も必要となります。遠方にあったお墓をお近くにに移す目的であれば、ひとつの選択筋であります。

供養先 その3 樹木葬

ご遺骨の周辺にある樹木を墓標として故人を弔う埋葬方法です。ご遺骨を埋葬するたびに新しい苗木を1本植えるタイプや、墓地の中央にシンボルとなる樹木を植え、その周辺の区画にご遺骨を埋葬するタイプなど様々な方法があります。また、維持管理についても檀家制度的もなく 一般的には承継者が不要であり 費用ついても抑えられている特徴もございます。その為、樹木葬は個人の終活の他にも墓じまい後の改葬先として注目を集めています。

やいづさくら浄苑 樹木葬・ガーデニング葬

私どもの霊苑においても、墓じまいのご相談、受け賜りをさせて頂いております。
永代供養付き墓所、宗旨、宗派問わず、定額で永代に使って頂く事がでます。特に ご先祖さまの墓じまい、改葬引っ越しのご検討でしたら、6タイプある墓所の中の「さくら葬 大区画」もしくは「ガーデニング葬 区画」をお選びいただければ 多くのご先祖さまのご遺骨も収納できます。(埋葬方法による)また、初めてお墓を持つ方にとっても、当苑の「樹木葬・ガーデニング葬」は全区画 永代供養付きなので 墓じまいそのものの必要ありません。

「墓じまい」の行政手続き

お墓を「墓じまい」する際には、行政手続きが必要となります。
ご遺骨を 今ある場所から他の場所に移すときには、既存墓地、市町村からの「改葬許可証」が必要になります。このときに必要となる書類は「埋葬(納骨)証明書」「受入証明書(永代供養許可証)」「改葬許可申請書」の3点をご準備頂います。これらの書類をそろえて、既存のお墓のある市町村に改葬許可申請を行い「改葬許可証」を取って頂きます。
尚、「墓じまい」をした後に自宅供養あるいは散骨をするのであれば、改葬許可証は必要ありません。しかし、お寺や霊園によっては改葬許可証がないとお骨を出してくれない場合があります。前もって、しっかり確認が必要です。

 

魂抜き

「墓じまい」は墓石を解体撤去し、更地にしてからその土地をお寺あるいは霊園に返却します。しかし、解体撤去の前に大事な事があります。仏教の場合、解体する前に お墓に宿っている魂を一時的に抜く「魂抜き」または「閉眼供養」と呼ばれる供養を行います。読経の相場は1~5万円と云われております。「魂抜き」が済みますと遺骨を取り出す作業を行い、その後石材店が墓を撤去へ進みます。

 

お墓解体撤去工事

次に、お墓の解体撤去作業をお願いする石材店を選びます。お寺さま、霊苑によっては立ち入り石材店を指定してる場合もあるので、お確かめの上、指定石材店なければ、複数の石材店で見積もりを取るといいでしょう。なお、一般的な「墓じまい」の予算はおよそ30万円と云われております。
弊社「牧之原石材」でも 近隣から遠方にわたり、さまざまなタイプの墓地の解体実績を持ち、お見積りからご相談を承ります。

 

その他の注意事項

寺院墓地
寺墓地を「墓じまい」する場合には、お寺さんとの檀家契約の解消にもつながるため、あらかじめ墓じまいを行う理由も合わせて管理者に事情を説明し、理解を求める必要があります。

霊苑墓地
公営や民間霊園の場合は、お墓の引越しや移転を希望すれば、墓じまいを行うことに問題はありません。お墓の移転に際しては、上記でご説明した 改葬申請、受け入れ証明といった手続きが必要になります。「墓じまい」の流れ、手続きに関しては、霊園管理事務所の説明のもとに進めていただければ大きな心配は要ら

ないはずです。

また、ご紹介した それぞれの供養先での埋葬方法についての注意事項も併せてお伝えしておきます。
いままでの「1霊 1骨壺」の埋葬から「合祀埋葬」やご遺骨を「パウダー化」等々の、埋葬方法が異なるケースも考えられるので 事前に、ご希望の埋葬方法をご家族、ご親戚とお話しいただき、きちんと供養先の埋葬方法を調べることが必要です。ちなみに、当苑では「1霊 1骨壺」の埋葬方法もありますので ご安心ください。

まとめ

いかがでしたか。「墓じまい」についての流れや手順をご紹介致しましたが 参考になりましたか?
もし、あなたが これから「墓じまい」を検討されるようでしたら、最後に大事な事を二つお伝えします。まず、ご家族、親族との十分にお話し合いをすることです。お墓を継承されていない親族でもご先祖のお墓の思い入れがあるものです。きちんと話しをされていないと末代までの揉め事にもなりかねません。もうひとつ大事なことは 寺院墓地からの「墓じまい」の場合は、これまでの感謝の思いを込めて お寺さまに ゆっくりと誠実に墓じまいの旨を伝えてくださることです。私どもに相談される方の中には、お寺さまへのお話しを遠回しになさってしまう方もいらっしゃいますが、きちんとお話して頂ければ きっと良い打開策を授けてくださるはずです。周りの方に配慮しゆっくり、慎重に進めることが大事な墓じまいの鉄則ですね。

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