散骨とは?新しい供養の形にはどんなものがあるの?|静岡県

現在様々な供養の形が選択されている中、『散骨』をお考えになる方がとても増えているように感じます。
する、しないはともかくとして、散骨に対する理解や希望は、近年きわめて高いものになっているようです。今回は、『散骨』についてお話していきたいと思います。

2016年3月1日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2020年5月5日に改めて公開しています。

目次

  • 『散骨』ってどんなもの?
  • 『散骨』のメリット・デメリットとは?
  • 『散骨』の予算はどれくらい?
  • まとめ

『散骨』ってどんなもの?

『散骨』とは、遺骨を粉骨し、 海や陸地にまいて自然に帰す。 
いわば、自然葬の一つとして海洋散骨、陸地散骨などがあります。陸地散骨は、小島への散骨として、日本では、島根県隠岐諸島のカズラ島への散骨をされる所があり、海洋散骨に関しては、1991年に、厚生省が「墓地、埋葬等に関する法律」について、[節度を守った散骨]であれば、問題ないと発表しています。
シェア率としては、
マナーを守って、海に故人の遺骨を粉骨し、撒くお別れが増えているようです。

海洋散骨の流れ

①遺骨を粉末状に砕く
遺骨を2㍉以下のパウダー状に粉骨しておくのが、条件になるようです。
個人でも粉砕は行う事もできますがが、粉骨業者や火葬業者、葬儀業者に頼むことができます。
②散骨場に移動
散骨業者が用意する船で移動します。
業者ごとに規定やガイドラインの設定があります。
③散骨
沖合いまで出た船上から、遺骨を海に撒きます。
献花や、献杯、黙祷なども儀式として行うところもあるそうです。

④船を下りる
業者により、散骨証明書などを発行するところもあるようですが、
埋葬許可書などとは違い、公的な書類ではありません。

『散骨』のメリット・デメリットとは?

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認知度や、理解度・希望度がある中でも、実施率としいては、あまり高い方とは言えないようです。
メリット、デメリットをよく知り、考えて検討して頂きたいです。
人によっては、メリットがデメリットになってしまうこともあるので、慎重に検討をして頂くことをオススメします。

一般的なメリット

◎自然に還るイメージがある。
◎環境にやさしいイメージがある。
◎墓を建てるのに比べて費用が比較的安価。
◎継承問題を考えなくていい。

デメリット

●存在を忘れ去られてしまう可能性がある。
●遺された人が手を合わせる場所がない。
●遺された人の間でトラブルの種になる可能性がある。

散骨を選択する前に・・・

1、全部の遺骨を散骨するのは、おすすめしない。
全部撒いてしまった為に、後悔されているご遺族がいらっしゃると言うお話も聞きます。
「どこに手をあわせて良いのか?」という悩みや、後から拾いに行くということは不可能であり、墓が在るのであれば分骨したり、一部を手元供養や、合祀墓(永代供養墓など)に納めるなど後悔にならない様にすることを考えておく事も大事だと思われます。
2、我を通さない
本人が散骨を希望していても、家族に賛同が得られていない場合もあります。
日頃から、ご家族とよく話し合い『自分は散骨を希望しているが、最終判断は任せる』というような余裕があると、残された家族の心持ちや供養の仕方についても考慮しやすいでしょう。
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3、墓などの伝統的な供養の形にも目を向けよう
墓などが「単に高いから」「子供たちにも負担になるから」という理由で、散骨を選ぼうとする方もいらっしゃいます。
子孫達が、先祖や故人と対話できる唯一の場を放棄していまうことや、生きた証として必要ないか?をもう一度考えておきたいところです。
上記の内容を十分に検討した上で、慎重に選んでいただきたいと思います。
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『散骨』の予算はどれくらい?

海洋散骨には大きく分けて3つの方法がありますが、費用は千差万別です。
相場というのが難しいですが、ある一例の業者の金額にて比較してみます。

個人散骨 198,000円 (1組4名まで)
業者に頼まず、すべて自分たちで決めるので自由度が高い。
合同散骨 120,000円(1組3人まで)
同時に複数のグループで乗り合わせて行う。同じ考えの方との乗り合いになるので安心感はある。
委託散骨 36,000円
業者にお骨を預けて代行してもらう。参加が難しい場合でも個人の希望を叶えられる。

業者さんにより各自ちがいがある為、信頼した団体に託すことをお勧めします。
それ以外にも、別にお骨を粉砕する「粉骨費用」などが掛かる場合もあるようです。
牧之原石材のお骨をパウダー化
関連リンク↓
粉骨(パウダー化)サービスの意味とお骨の粉砕を選択される理由とは?|静岡県 遺骨
静岡県 粉骨(パウダー化)|「墓じまいだけが理由じゃない」粉骨の理由

まとめ

散骨を選ばれる前に、まずは自分に合っているか、そして家族や供養する側の方とも話し合いが必要だと思います。
慎重に検討をした上で、信頼のおける業者もしっかり選ばれることもお勧めいたします。
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