こんにちは。今回はブログ内でも何度か目にしたことがある卒塔婆の処分時期についてお伝えします。そもそも卒塔婆は供養の節目に立てます。 タイミングとしては、法要(49日、1周忌、納骨式など) 、命日、 お盆 、お彼岸 、施餓鬼会(お盆時に寺院で行われる法要)などです。その後、お墓に卒塔婆をずっと置いている方もいらっしゃいますが、実はそれが良い事というわけではないんです。
2016年6月24日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2021年4月25日に改めて公開しています。
目次
卒塔婆(塔婆)とは?
卒塔婆とは、故人の追善供養(ついぜんくよう)のために用いるものです。追善供養は、「生きている人の善行が故人の善行にもなる」という考えから行われるものです。 仏教では卒塔婆を立てることが善行であるため、 法要やお盆、お彼岸といった際に卒塔婆が用意されます。 なぜ卒塔婆を立てることが善行ひいては供養になるのかですが、 これは卒塔婆の起源に由来しています。 卒塔婆の起源は、サンスクリット語のストゥーパにあります。 これは釈迦の遺骨を納めた塔のことで、これを元に作られたのが五輪塔、 それを元に作られたのが卒塔婆です。 中には卒塔婆を立てる習慣がない宗派もありますが、 基本的には立てることが推奨されています。
卒塔婆はいつ処分するの?
塔婆の功徳は「一日」です。つまり建てた当日限定のものですから、次の日には処分しても構わないと言われますが、実際には次の塔婆を建てるまでそのままにされているのが現実です。ただし白木が灰色になるまで放置するべきではないんです。目安としては、白木の色が褪せるころには処分したいものです。卒塔婆は木でできているため、時が経てば朽ちていきます。 また、お盆や法要の際に新しい卒塔婆を立てていけば、 スペースの関係から立てられなくこともあります。 実際に古い塔婆がたくさん立ったままのお墓を見かけますが、あまりに古いものがあると、周囲の景観も損ねる上に強風のときなどは、風にあおられて塔婆立てが破損する原因にもなります。 新しい塔婆を用意したタイミングで、それまで立ててあった塔婆は処分しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?卒塔婆はご先祖様、故人に対しての供養の一つの形です。お墓にずっと置いておく事が決して良いというわけではないので、新しい卒塔婆を立てるタイミングでの差し替えをお勧めします。ただし、卒塔婆の処分方法は、墓地や霊園によっても変わります。その為、処分する際には管理者に必ず確認するようにしましょう。
下記にて卒塔婆に関連したブログをご紹介します。卒塔婆について詳しく知りたい方は一読して下さい。
→意外に知らない?!お塔婆にはどんな意味があるの?
→お塔婆が7枚?知っておこう!七本塔婆の意味とは?