散骨の種類・山散骨編

 

160827勝田「散骨の種類・山散骨編」散骨の種類として一般的なのは、海洋散骨です。本やインターネットで調べても海洋散骨が出てくる確率が非常に高いです。その理由には、陸地での散骨が環境への影響や住民からの反対などにより非常に難しいことが挙げられています。それでも海以外への散骨を希望される方もいます。今回は、散骨の種類の中から「山散骨」についてみていきましょう。

目次

  • 山散骨とは?
  • 山散骨の種類
  • 山散骨のルール・注意点
  • まとめ

山散骨とは?

いわゆる自然葬の1つで、山間部に散骨する方法です。森林で遺骨を自然に返すという点からみると、樹木葬に近いですが、霊園などの樹木葬のように遺骨を収める場所が決まっていたり、土の中に埋葬するのではなく、山の中に遺骨を撒く方法です。土地の所有権や水源地などの関係から、どこに散骨しても良いわけではありません。

山散骨の種類

「山散骨」には大きく分けて次のタイプがあります。

個人所有の山へ散骨

ご自身や知人が所有している山への散骨です。ご自分たちのタイミングで希望の場所に散骨する事ができます。

散骨業者や寺院が所有権を持つ山への散骨

散骨業者や寺院が指定する場所に日時を決めて散骨します。ご家族で散骨する立ち合い散骨と遺骨を預けてお任せする委託散骨があります。散骨証明書や散骨場所の地形図などを渡してくれる業者もあります。

自治体が管理する山への散骨

殆ど皆無に等しいですが、行政や自治体で管理している山への散骨です。島根県隠岐(おき)諸島にある無人島・カズラ島が1例です。国立公園内にある小さな島で春と秋の年2回しか人が入る事ができない場所です。1人に1畳ほどの散骨スペースが用意されているそうです。

※山散骨の費用は、5万円~30万円くらいまでと幅広くなっています。
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山散骨のルール・注意点

海洋散骨と同じように許可証や行政への提出書類などはありません。散骨業者との書類のみ必要となります。世界共通の最低限のルールとして遺骨を粉骨(粉末化)する必要があります。ご自身や知人所有の山でも散骨後は別の用途に使えなくなりますので注意が必要です。
下記の項目にも注意してください。
〇他人の所有地に勝手に散骨しない
〇石碑や墓標などをたてない
〇土の中に埋葬しない、土をかぶせない(墓地埋葬法の法律に触れます)
〇水源地の近くに散骨しない
〇各自治体の条例で禁止されている場所を確認する
〇地域生活者への配慮(人目に付く場所は避ける)
〇防火のため線香やローソクは使用しない。
〇環境保護のため、お供え物は用意しても持ち帰る
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まとめ

陸地への散骨は海洋散骨に比べ条件も厳しく、散骨できる場所も少ないようです。高級車を購入するかわりに、山を購入し、ご自分の山として山菜取りやキノコ狩りなどを楽しみつつ、散骨場所にするという方法もあるようです。散骨で1番のポイントは、遺骨は2度と手元に戻らないということです。後々「普通の埋葬の方が良かった」と悲しまれる方が出ることのないように、ご家族はもちろん、ご親族とも十分な話し合いをされてからお決めいただくのが良いかと思います。
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