誰かがお亡くなりになった時、みなさん慣れないご葬儀の準備などで色々忙しくされるかと思います。そんな時「これはどうするんだろう?」とお悩みになることもあるのではないでしょうか?今回はそのお悩みの中の一つ「戒名」についてご案内したいと思います。
2015年12月23日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2017年3月1日に改めて公開しています。
目次
- 戒名って何?
- 戒名はどんな意味があるの?
- 戒名に位はあるの?
- 戒名を付けて頂く費用は?
- まとめ
目次
戒名って何?
そもそも「戒名」とは一体何なのか?みなさんはご存知ですか?亡くなられた方に付ける「死後の名前」と思われている方が非常に多いかと思います。これは半分正解。実際には「戒名」とは、仏の弟子となった証としていただくものです。したがって出家した方には生前でも戒名があるのが通例です。
では、なぜ亡くなった方に戒名がつくのか?それは仏教において、戒名をいただくことで極楽浄土に行けるとの考えがあり、亡くなった方も極楽浄土に行けるようにとの想いを込めてつけられるのです。
戒名はどんな意味があるの?
「戒名」と言われるとみなさん「沢山漢字が書いてある」と思いますよね。実は戒名自体は2文字なのです。これは仏の世界は皆平等である事を表しているそうです。じゃあ沢山書いてある漢字は何なの?と思いますよね。
それは「院号」「道号」「位号」などが加わり形成されているからです。
「院号」→寺院や宗派、社会的に貢献した人につけられます。
「道号」→仏教を会得した人につけられます。
「位号」→信仰の深さや性別、年齢などによってつけられます。
これらが組み合わさって付けられるのが「戒名」と言われるものです。
戒名に位はあるの?
先の項目でもありましたが、「戒名」の2文字自体は「皆平等である。」との考えのもと位にあたるものはありません。しかし、院号・道号・位号により「位」があるのは確かです。「信士(信女)→居士(大姉)→大居士(清大姉)」のような順番で位が上がっていきます。
戒名を付けて頂く費用は?
戒名に値段はありませんが、つけていただいたお礼として「お布施」と言う形でお金を支払う事があります。これが「値段」と考えられています。「戒名」をつけるだけだと3~5万円が相場だと言われていますが、これに「院号・道号・位号」が付くことで金額が変わります。寺院や宗派・地域差もありますが、信士(信女)で20~30万円、居士(大姉)で30~50万円、大居士(清大姉)で50~100万円程度がおおよそのお布施の相場と言われてます。
まとめ
「戒名」とは亡くなられた方が安心して極楽浄土に行けるように付けられる名前です。また、宗派によっては「戒名」ではなく「法名」、「法号」とも呼ばれます。ご位牌を作られる時にも「戒名」は必要になってきます。最近の葬儀の際に「戒名」をつけていただくとき、金額の面ばかりが注目されますが、それは寺院と家庭との関係が希薄になっていることの表れのように感じます。先祖を敬い、今一度ご先祖の「戒名」を見てみてください。今までにない発見があるかもしれません。
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