法律改正!?定期的にお墓参りに行かないとお墓が消えてしまうかも・・

160916磯部「法律改正!?定期的にお墓参りに行かないとお墓が消えてしまうかも・・」

もうすぐお彼岸ですね・・この時期になると夏の終わりを感じます。お彼岸といえばご先祖様に感謝の気持ちを表しお墓参りをするというのが昔からの習わしですが、現在参拝する人がいなくなり荒れてしまったお墓や「無縁墓」の増加が霊園管理者の間で大きな問題になっているのです。そして少子高齢化のこの状況により、実は法律が改正されていました。今回はその理由と合わせてお墓がどうなってしまうのかについてお伝えします。

目次

  • お墓がなくなる!?
  • なぜ法律を改正したのか?
  • まとめ

お墓がなくなる!?

皆様は近い将来、お墓参りに行ったら、「お墓がなくなっていた」そんなことが起こる可能性があることをご存じでしょうか?これは1999年5月に政府が、「墓地、埋葬等に関する法律」の施行規則を改正した為です。この改正は、寺や自治体などが、縁者がいないと「見られる」墓(無縁墳墓)を選定した後、その墓を対象に官報公告を出します。官報公告での猶予期間は1年で、それでもお墓の縁者が名乗り出ない場合、最終的に縁者なしと公式に認定されるのです。その後、お寺や自治体がお墓を撤去するのです。「無縁墓」の候補となった“墓の継承者探し”が、普段、我々が目にすることのない「官報」への公告であることから、おそらく多くはお墓の縁者の気が付かないうちに「無縁墓」となってしまう可能性があるのです。しかし、民法上の問題があるため、実際にお墓を撤去するまでの5年間は、そのままの状態を維持する必要があります。その為、官報に公告がされて1年、民法をクリアするために5年、計6年の期間が墓の撤去には必要になってくるのです。
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なぜ法律を改正したのか?

一番の要因は少子高齢化によるお墓への影響です。地方出身者が都会にでてしまい、その土地の企業に就職してしまうと地元にある「お墓」との縁は薄くなっていきます。また出身地以外で結婚をし家庭を持った者であればさらに田舎に帰る機会は減ってしまいます。それでも両親がいる間は帰省する機会もあるかもしれませんが、亡くなったとすれば、出身地でも戻る機会はほとんどなくなります。もちろん、帰省しないという事は、お墓参りに行く機会もなくなっていきます。そうするとやがてはお墓参りの意識すら薄れてきてしまいます。このようにして「無縁墓」が増加してしまい、また地方出身者が移住した先でお墓を立てるというような事がある為、墓地がどんどん必要になる傍ら、継ぎ手のいない「無縁墓」になってしまった場所が利用されないまま放置されることになるのです。このような背景があるため、法律が改正されたのです。

まとめ

現状まだ、知らないうちに“お墓がなくなった”という例は出ていないようです。しかし、今後は少子高齢化が一層深刻化し、無縁墓が増加することになるのは目に見えています。それに加えてお墓参りに対する意識も少しずつ変わってきてしまっている今、“お墓参りに行ったらお墓がなかった”という実例が出てくる可能性は大きいので、お盆やお彼岸など定期的にお墓参りをし、お墓を守っていって頂けたらと思います。
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