墓誌があったほうがいいお墓とは?

160921藤田「墓誌があったほうがいいお墓とは?」

皆さんこんにちは。牧之原石材アドバイザー藤田です。
今日はお墓を作っていく中で相談がある「墓誌」についてお話しして行きたいと思います。
「墓誌」とはそもそも必要なのか?何のためについているのか?など様々な疑問にもお答えしていきたいと思います。

※「墓誌」には様々な呼び名(宗派によっては霊標、墓標など)がありますが、今回はブログ内「墓誌」で統一させていただきます。

目次

  • 「墓誌」は何のためにあるの?
  • 「墓誌」を付けた方がいいお墓とは?
  • 「墓誌」は必要なの?
  • まとめ

「墓誌」は何のためにあるの?

実は「墓誌」はそれほど昔からあるものではありません。ここ2~30年で増加傾向にあるものです。なぜ近年増えてきたのか?それにはお墓に対する考え方の変化も理由の一つです。昔は1代ごとにお墓を建てることも多く、石塔部分に彫刻することで済むため、「墓誌」をつける必要がなかったのです。
墓誌には「戒名・法名・俗名」や「命日・行年」などを彫刻することが多いのですが、はっきりと何を彫らなければいけないとかは決まっていません。宗派によっても違いますし、この頃は無宗派の方も多く、俗名だけ彫られる方もいらっしゃいます。
「墓誌」の役割としては、亡くなられた方の「記録帳」です。菩提寺やご自宅の仏壇に収めてある「過去帳」の写しだとお考えください。

「墓誌」を付けた方がいいお墓とは?

「墓誌」を付けた方がいいお墓の条件としては大きく分けて2通りあります。
①代々のお墓で、彫刻する人数が多い場合
②背中合わせの区画で石塔部分の彫刻ができない場合

①に関しては物理的に石塔部分だけでは彫刻箇所が足りない場合です。お墓のリフォームや移設に伴い先祖代々のお墓を作り替えた場合などです。
②は所有区画の後ろに違う人の区画がある所にお墓を建てた場合(特に洋型)、石塔の後ろに彫刻のスペースが無くなってしまう場合です。

「墓誌」は必要なの?

「墓誌」が必要なのかどうかは、皆さんのお墓に対する考え方によっても違うと思います。お墓参りの際に墓誌を見て故人を偲ぶ人もいますし、なんとなく連れ添いでお墓参りをする方もいらっしゃいます。ただ、自分の経験上「墓誌をつけたい」とはっきりおっしゃる方は、ご自身の生まれる前の代の人の事等を聞き伝えられて理解している方が多いことは確かです。
「先祖があり、自分がいま存在している。」ということを認識されている方の「墓誌」の取り付け率は非常に高いです。

まとめ

「墓誌」はご先祖様と今の自分を繋ぐ「家系図」の様なものです。
「墓誌」を見るだけでもその家に起こった様々なことを想像することもできますし、つらい事を思い出すことになるかもしれません。ですが自分のご先祖や家族がどのように生きどのように亡くなったのか。様々な思いを馳せながら安らかなご冥福をお祈りするのもいいのではないでしょうか?

 

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