最近は「終活」という言葉も定着してきて「将来お墓をどこに建てよう?」と考える方もいらっしゃると思います。
墓地も色々な形態がありますが、やはり一番多いのは「寺院墓地」、そうお寺さんです。新たにお寺さんとのお付き合いを考えている方必見!後悔しないためのお寺さんを選ぶポイントをお教えします。
私たちお墓のプロが実際に経験してきたことから分析しました。今後の墓地選び、お寺さん選びに是非参考にして下さい。
目次
何を重要視してお墓を建てるお寺を決めるか考える
お寺へのアクセスでお寺を選ぶ
お寺選びのポイント1つ目はお寺へのアクセスになります、ただ単にアクセスと行っても決め手となる点は人ぞれぞれになるかと思います。中にはご自宅からお寺までの距離が近い という点を重要視する方、また、お寺まで多少距離があっても道のりが単純で明会で覚えやすいからといった点で選ぶ方。他にもお寺まで距離があっても公共交通機関等が利用できる利便性があるといった点で選ぶ方等ご自宅のある場所、お寺のある場所、またその周辺の交通状態によって選び方は人それぞれかと思います。お寺とは基本的に長いお付き合いになります。お墓参りや身内の法要、檀家としてお寺の行事に参加したりと年に何度も足を運ぶ事も考えられます。お寺が遠方過ぎると行くのに苦労をしますし、法事等で自宅へお坊さんに来てもらうのにも「お車代」等に気を遣わなければなりません。(例外としてお寺さんに相談して納得していただければ、檀家にならず葬儀だけのお付き合いということも可能なため、葬儀だけのお付き合いにする場合は、遠方のお寺でも不都合はありません。)その為、お寺へのアクセスに限った話しでは「出来るだけ自宅から近い場所にあるお寺」をお勧めします。
お寺さんとのお付き合いにかかる費用でお寺を選ぶ
各種法要にかかる費用(お布施)
やはり一番に気になるのは葬儀の際の費用です。お寺さんにより金額の相場はかなり違い、安い所では20万円~、高い所になると100万円以上かかるところもあります。葬儀の際のお坊さんの数によっても違いますが、3人いないと出来ないような法要もあるのでそちらも事前の確認が必要です。また、お盆やお彼岸の際のお布施「付け届け」などもありますが、こちらもお寺さんにより違いがあります。お寺さんに聞くのがいい様に思いますが、ほとんどの場合「お気持ちで結構です。」とのお返事で、結局具体的な金額は分かりません。お寺さんに行ってお墓参りに来ている現在の檀家さんにお聞きするのもアリだと思います。
護寺会費
読んで字のごとく、お寺を護り運営していくための費用ですが、中には護寺会費のないお寺さんもあります。基本的にどの費用もそうですが、自分たちの菩提寺を支えて後世へ繋げていくための大切な費用です。相場としては2,000円~20,000円/1年とお寺さんによって違いがあります。
永代使用料
こちらは墓地区画を取得した際にかかる、お墓を建てる墓地区画を永代(管理料を支払っている期間)にわたって使用する権利を得るための費用です。
関連記事はコチラ↓
→「お墓の永代使用料とは何ですか?」
永代供養料
こちらは最終的に墓じまい、または継承者がない等の事情によりお寺さんの永代供養塔・ご位牌堂等により永代的に供養していただくための費用です。お寺さんでは永代供養塔・ご位牌堂などで毎朝お経を読んで供養をして下さいます。
お寺の宗派でお寺を選ぶ
まずは、親(実家)に信仰している宗派の確認をします。親に確認が取れない場合には、親戚など身内の方に確認をします。一般的には、親(実家)の宗派に合わせる事が多いですが、ご自身で信仰されたい希望の宗派などがある場合は、変更する事も可能です。ただし、後々の揉め事やトラブルをさけるためにも、事前に親や身内の方にご相談して、ご了承いただいてから決めるのが良いでしょう。
仏教には、法相宗・律宗・華厳宗・真言宗・天台宗・日蓮宗・浄土宗・浄土真宗・融通念仏宗・時宗・臨済宗・曹洞宗・黄檗宗の十三宗派があります。静岡県で一般的に多いのは、曹洞宗で、寺院数では日本最大数を誇り、全国におよそ14,000ヶ寺あるとされています。禅宗と呼ばれる座禅を中心に精神修行をする宗派で、日本の禅宗では臨済宗と並ぶ2大宗派と言われています。
宗派についての詳しい記事はこちら
→お墓を建てる前に知っておきたい!日蓮宗ってどんな宗派なの?
→曹洞宗ってどんな宗派?何かほかの宗派と違うの?
住職のお人柄でお寺を選ぶ
お寺の檀家になればそれこそ『長いお付き合い』になる訳ですから、「近いから」「お寺の見た目がキレイ」などだけで安易に選ばないように気を付けましょう。ご住職様の“人柄”や”相性”もお寺を選ぶ大切なポイントです。人柄で選ぶと言ってもどんな方がいいかは人それぞれです。お寺さんに直接足を運んでお話してみたり、あるいは行事などでご住職のお話をお聞きしてみると良いでしょう。
お寺の設備でお寺を選ぶ
本堂などの建物の古さ
本堂や山門、その他の建物の古さなどにも注意が必要です。古いものは由緒があり歴史を感じるものですが、当然修繕などの費用が護寺会費や寄付として掛かってくることが考えられます。特に歴史的資産価値があるものなどは費用も非常に多くかかってくることも考えられます。
駐車場
町中にある寺院の場合には駐車場が完備されていない場合があります。「駅に近いから大丈夫。」というところもありますが、お墓参りにはお花・お線香・供物・お掃除道具など、以外に荷物がたくさんになります。車でも行ける方が安心ですよね。
お手洗い
お手洗いの有無、設備にも注意が必要です。ほとんどの寺院ではお手洗いはありますが、お年を召してくると和式のタイプは大変なようです。洋式で清潔なお手洗いがあるといいと思います。
水場
墓地付近に水場があるのかも確認が必要です。お花の水替えもあまり遠い所に水場があると大変ですので、確認してみてください。
ゴミ捨て場(生花OKか?)
最近は生花の切った物や包み紙など持ち帰りの寺院がほとんどです。中には生花の献花がNGのお寺さんもあります。
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→「お墓にお供えするお花は造花でもいいの?」
まとめ
今回は、「後悔しないお寺さんを選ぶ5つのポイント」についてお話しさせて頂きました。現在の供養方法は様々で、全員がお墓を建てるという時代ではなくなってきましたが、お墓への関心が完全になくなった訳ではなく、まだまだ意識が高いのも事実です。墓地を持っていない方からすると、どこにしたら良いのだろうと悩まれる方も多いのです。家の近くに何か所も寺院があるんだけど・・・という方もいらっしゃいます。ただ一つ言えることは自分達にあったお寺さんを選ぶということが大事になります。何より将来的に通いやすい場所かというのも大切になってきますし、お寺さんとのお付合いも考えていかなければなりません。当社では寺院相談も承っておりますので、どうしても一人では不安、供養のプロの声を聞きたいという方は是非、お気軽にご相談ください。