墓石の吸水率を見たほうが良い理由 

170506勝田「墓石の吸水率を見たほうが良い理由 」

お墓を建てようと考えたときに、気にするポイントはいくつかあり、気にする項目も人それぞれではありますが、墓石の吸水率も見ていただけると、お墓をきれいに保つことができます。墓石の吸水率と言われても、何のことかよくわからないと思われる方も多いのではないでしょうか?今回は、墓石の吸水率を見たほうが良い理由を簡単にご紹介します。

目次

  • 墓石の吸水率とは
  • 吸水率による違いは
  • まとめ

墓石の吸水率とは

まずは、墓石の吸水率についてご説明します。吸水率とは、墓石に使用する石材が水分を吸収する割合を数値で表したものです。同じ条件下で石材を水に浸し、浸水前の重量と浸水後の重量の差を比較して算出したデータです。数値が低いほど、水を吸いにくい石ということなります。同じ石でも採掘した場所や時期により多少の違いが出るため、数回の実験による平均値で表しています。産地や石の種類により、違いがあります。

吸水率による違いは

吸水率の違いにより、墓石にどのような差がでるのかを簡単にご説明します。石が水を吸収すると、水分が残っている部分が濃い色になります。乾燥するとまた元の色に戻りますが、墓石は常に外で風雨にさらされるため、少しずつ蓄積された水分が石の中に残り、墓石の色が濃い部分と通常の色の部分と二層に分かれてしまうことがあります。残っている水分の凍結などに繰り返し表面の組織が壊されると、「ひび割れ」や「変色」、「光沢の低下」の原因になると言われています。もともと濃い色の石材を選ぶと同じように水分を吸収しても、水分による色の変化はわかりにくいです。

まとめ

もともと、石は水を吸収する性質を持っていますが、吸水率が低い石を選ぶ方が耐久性に優れていて、変化が少なく、きれいな状態が保てると言われています。しかし、吸水率が低い石で建てたお墓でも、お墓参りにいかず、お掃除もしないのでは意味がありませんので、定期的にお墓参りに出かけてお掃除をしてください。日本は一年を通じて寒暖の差が大きく、夏場は雨が多く、湿度も非常に高くなります。雪が多い地区では選ぶ石材も変わってきます。お墓を建てる墓所の気候に合わせた石をお選びいただくことをお勧めいたします。不明な点などは、石材店に相談するのがよいでしょう。
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