夫婦や家族間で違う宗教の場合のお墓や葬儀はどうなるの?|静岡県 宗旨宗派

こんにちは。6月に入り、連日の雨で暑かったり寒かったりと気温も安定していない日が続いていますね。季節の変わり目で体調を崩されませんよう気を付けてお過ごしください。さて、先日来店されたお客様より、家族間で違う宗旨宗派の場合はどうすればいいの?という質問がありました。実際に家族間で違う宗教を信仰していたり、兄弟で信仰する宗派が異なるということはよくありますが、日常生活において問題になるということは特にありません。しかし、葬儀やお墓となると「どうすれば・・・」と悩む方が多くいらっしゃいます。なぜかと言いますと、葬儀自体をしない宗教もあれば、宗教によって葬儀の作法が違うからです。宗教によってその後のお墓や法要にも関係してくるので簡単には決められないのです。
2017年6月4日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2020年7月12日に改めて公開しています。

家族間で信じている宗教が違う場合のお墓はどうなるの?


どこに建てるかにもよりますが、宗派が違う場合もそのままお墓をお使い頂けます。その為、夫婦間の宗派が違う場合も一緒に納骨されます。ただ、もし宗教色が強いお墓で入りたくないという場合は、別に納骨する場所を確保する必要がでてきます。万が一、継承される方が信仰する宗教には関わりたくないとの事であれば墓所は返還しないといけなくなりその場合は納骨されているお墓をどうするのかという問題もでてきます。しかし3親等まで直系の承諾は必要になってきますが、継承する事ができますので必ずしも変換しなければならないという訳ではありません。他の例では、後を継ぐ事になった方の宗派が違うとお墓(正面彫刻)を新しく取り替えするケースもあります。

家族間で信じている宗教が違う場合の葬儀はどうすればいいの?

家庭により事情は様々ですので、こちらが全てではありませんがいろいろな選択肢があります。

1. 亡くなった方の宗教を尊重します

亡くなったか方の宗教を尊重し、式やお墓の彫刻、供養も全てその宗教に合わせるといった方法です。他家族が仏教だとしても故人が信仰されていた宗教の合わせる方法です。

2. 葬儀は無宗教で行い、供養は信仰する宗教のやり方に沿います

仏教であれば、四十九日や一周忌法要、キリスト教は追悼ミサや記念式を行い、神式(神道)は、霊祭と呼ばれるものを行います。

3. 葬儀時間を区切り、2部制にします

葬儀の前半は無宗教で行い、後半はそれぞれの宗教に合わせた葬儀の時間を取る方法です。

4. 通夜と告別式を違う形にします

お通夜は無宗教で行い、宗教者を呼ばずに故人の好きだった音楽などをかけて過ごします。告別式などは信仰している宗教者を呼び、それぞれの宗教の葬儀の流れに従い執り行う方法です。

3番と4番に関しては通常の葬儀と異なる箇所がありますので、一度最寄りの葬儀社に問い合わせされる事をお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?このように家族間で信じている宗教が違う場合でも、基本的にはお墓は一緒に使用していくことになります。その為、夫婦間の宗派が違う場合でも一緒に納骨をする形になりますので、万が一、お墓を建立したが宗教上、一緒に入る事を躊躇してしまうという場合は、別に納骨する場所を確保しなければならなくなります。どちらかの宗教に合わせるのか、後世に残るお墓などの問題に関しては、自身の意向を家族や親戚にお話しをされ、どのようにするのが一番良いのか決めていただく事をおすすめします。又、これから墓地を探そうと思っている方で、宗旨宗派が家族間で違うという場合も、予め宗旨宗派がない墓地を視野にいれ、供養方法についても家族で話し合いをする事で、将来的なトラブルを防ぐことができると思います。
下記、ガーデニング・樹木葬霊苑
ガーデニング・樹木葬霊苑「やいづさくら浄苑」
ガーデニング・樹木葬霊苑「空の庭苑」

 

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