こんにちは。皆様も法事に参加したことがあると思います。その際、香典のお礼として渡されるのが香典返しです。
今回は、自分が香典返しを渡す立場となった際にどのような物を渡すのが良いのか?香典返しの選び方や、渡す際のタイミングをお話ししていきます。※ただし今回ご紹介する香典の品物が全ての地域に当てはまるわけではありません。参考程度にご覧ください。
目次
- 法事の際の香典返しの選び方とは
- 香典返しを渡すタイミングとは
- 香典返しを準備する時の注意点とは
目次
法事の際の香典返しの選び方とは
香典返しは参列に対するお返しの品は、何を渡してもいいというわけではなく、渡される側の事を考えながら適切な品を用意する必要があります。
香典返しを選ぶ基準として下記をご覧ください。
- かさばらないもの(持って帰る必要があるため)
- 実用性のあるもの(贈られる側に立って考える)
- 手元に残らないもの(不幸が残らないとされていて縁起がいい)
これらの条件を満たす物が良いとされ、石鹸や洗剤などの実用品、お茶やお菓子といった食品が贈られることが非常に多いです。その際の香典返しの相場の目安とし、香典の半分~1/3程度でご用意するのが良いとされています。
実際には香典をもらう前に手配をしなければならないので、3,000~5,000円程度の品を選ぶようにすれば良いそうです。それを踏まえた上で、具体的にどのようなものが贈られるのか、そしてその意味についてもお話しします。
石鹸・洗剤
石鹸や洗剤は日常的に使うものであるため、消えもの(消耗品)のなかでも実用性の高いものであり、汚れを落とすという効果から、不幸を洗い流すとも言われているそうです。
海苔・お菓子・お茶
これらは消えるものなので、不幸が消滅するとしてよく選ばれるようです。いずれも重たいものではない為、持ち運びの際にも邪魔にならず良いとされています。
タオル
死後の世界へは白装束を着て旅立つと言われていることから、同じく白いタオルが贈られることが多いようです。
カタログ
最近では贈られた側が、自由に品物を選ぶことができるカタログギフトも選ばれているようです。
香典返しを渡すタイミングとは
香典返しを渡すタイミングは、会食の用意があるかどうかによって変わるようです。
会食がある場合
会食がある場合は、会食がお開きになる直前のタイミングでお渡します。 施主自らが各テーブルを回り、一言声をかけながら渡していきます。このとき、僧侶が同席している場合は一番最初に渡します。 会食の参加者が多い場合は時間がかかり、長々と席の間を動くと邪魔にもなる為、予め各席に置いておくと良いそうです。
会食がない場合
会食がない場合はもしくは会食の前に帰る人に対して、法要が終わりお開きになるタイミングで香典返しを配ります。会食がない場合でも、折り詰めの弁当と小瓶に入ったお酒を用意するのが良いそうです。
香典返しを準備する時の注意点とは
香典返しの準備時や渡す際の注意点をお伝えします。
香典返しが混ざらないようにする
参列者全員に同じ香典返しを渡すのであれば必要のないことですが、実際には相手との関係によって香典返しが異なる場合があります。 特別にお世話になった人や関係が深い人の場合、他よりも少し高価な香典返しになることも珍しくありません。そういった場合、それらが混ざらないよう印を付け分かるようにしておきましょう。
香典返しの保管と引き渡し
法事のあと、そのまま同じ会場で会食を行う場合は問題はありませんが、最近では場所を変えてホテルなどで会食を行うケースが増えています。このような場合、香典返しの渡し方や保管についてもホテルのスタッフと打ち合わせすることをおすすめします。
生ものなどは選ばない
お菓子や海苔など食べ物を贈ることも多い香典返しですが、その際にはできるだけ賞味期限が長いものを選ぶようにしましょう。 贈られた側がすぐに食べるとは限らないため、期限が短いと急かすことにもなります。生菓子や生鮮食品は選ばないようにした方が良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?実は法事の香典返しにもマナーがあり、参列して頂いた事や香典についてのお礼として香典返しは欠かせないですが、贈るものによって意味があったりと奥が深いのです。自身が参列者になった時には参考にし、お渡しする側の時には意味を考えながら香典返しを考えると良いかもしれません。