こんにちは。もうすぐお盆ですね。今年は、コロナの影響もあり帰省するのが厳しい方もいらっしゃるかもしれませんが、個々でお墓参りに行く方も多いのではないでしょうか?ソーシャルディスタンスを守りながら気を付けて行って頂ければと思います。さて、皆様は墓地に行った際に「★(星)」の印の入ったお墓を見たことはありますか?星のマークを見ると外国墓のイメージが湧いてきますが、実際の星マークには別の意味があるのです。今日は「★(星)」の印のあるお墓の正体をお伝えします。
2018年2月28日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2020年8月9日に改めて公開しています。
目次
星の印は誰のお墓?
星の印のあるお墓は形としては様々ありますが、基本的には「戦没者」の方のお墓です。ほぼ、和型のお墓ですが石塔の先端部分が尖っているものが多く見受けられます。これは「神道」のお墓に多く見られる特徴です。天皇家が神道であり、戦争中に亡くなった方は天皇に奉公し亡くなったとされているからです。
何故星の印なの?
星の印には諸説ありますが、旧日本陸軍での陸軍星を表す「五芒星」であるとか、桜の散った後の萼(がく)を表しているなどといった説があります。「五芒星」には魔除け(多魔除け)という意味が込められており、「戦地で敵の弾に当たらないように。」というゲン担ぎの考えがあるようです。そう言った意味ではお墓に刻まれている「★」の印は桜の萼(がく)の方が意味合いが強いのではないかと思われます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?戦争から70年以上も経過した現代の日本では、戦争の悲惨さや恐ろしさを後世に伝える人も減りつつあります。映画やドラマなどでは見た事はありますが、現在の平和な日本において戦争が起こる事など、今の私達では想像もできないのではないでしょうか?しかし、過去にはこの国で多くの人が戦争に巻き込まれ命を落とされました。それは、国の為に命を捧げ戦争に行って下さった方たちがいたから今の私達が存在するという事でもあります。その事を忘れず感謝をしていく為にも、このような「戦没者」のお墓は大事に守り、語り継がれなければならないものだと思います。