こんにちは!牧之原石材工事部の大澤です。お墓参り等で墓地を訪れる際「五輪塔」という、和型墓石でも、洋型墓石でもない少し特徴的な形をしたお墓を目にした事はありますか?五輪塔というお墓の形を知っている方もそうでない方もその五輪塔というお墓の正面には「梵字」といわれる文字が計5文字彫られているのをご存知ですか?五輪塔には一部例外を除けば全てにその5文字が彫られています。そこで今回は五輪塔に彫られている五文字の文字にはどんな意味があるのか、またなぜその5文字を彫っているのかご説明させていただきます。
目次
- 彫ってある梵字の意味って?
- なぜその文字を彫るの?
- まとめ
目次
彫ってある梵字の意味って?
それでは最初に、彫ってある5文字がそれぞれどういった意味を持つのかご説明させていただきます。
どれもあまり目にする事の無い文字ですがこの文字を「梵字」といいます。また他の通称として「種字」「サンスクリット文字」「古代インド文字」があり、下から順に「ア・ヴァ・ラ・カ・キャ」と読みます。これを日本語に約してみると同じように下から(地・水・火・風・空)という意味となります。
なぜその文字を彫るの?
この五文字を五輪塔に彫刻する理由としては仏教の教えが関わってきます。その内容とは仏教の世界ではこの彫刻されている5つの文字「地・水・火・風・空」を五大要素といい、そこに「知識」が加わる事で「宇宙」もしくは「人」が形成されるとされています。そこで死者の魂の入るお墓である五輪塔に5つの文字を入れ、そこに死者の魂「知識」が入る事で、死者はもっとも神聖な場所で眠る事ができ、また新たに生を受け転生できるように、といった願いが込められています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は五輪塔の正面に彫ってある梵字の意味と、彫られている理由についてご説明させていただきました。。また今回は正面に彫ってある文字についてのご説明でしたが、『墓相』に準じた五輪塔だと五輪塔の四面に梵字が彫られていたり、宗派によって彫る文字が定められている場合もありますので、もしご自分のお墓に五輪塔をお考えの方は工事を行ってもらう石材店、お世話になっているお寺さんによく確認をしてみて下さい