すっかり春めいてきて暖かい日が続き、最近では朝起きると掛布団が足元に飛んでいるふっくら?ボディの藤田です。さて、本日はお墓に設置してある「お地蔵さん」についてお話をしたいと思います。
目次
- お地蔵さんに込められた意味
- お墓に設置されるお地蔵さんのタイプ
- まとめ
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お地蔵さんに込められた意味
お墓にあるお地蔵さんですが、ほとんどの場合「水子供養」の意味合いで設置されます。それでは何故「水子供養」にお地蔵さんなのでしょうか?それは「賽の河原」のお話からが理由の一つとされています。仏教では親より先に死んでしまった子供は親不孝をした罪となり、賽の河原(三途の川岸)で石積みをしなければならないとされており、親を思いながら(徳をつむために)一つずつ石を積む刑を科せられます。その石積みを鬼が崩して邪魔をしてきますが、そこへ地蔵菩薩が現れて子供たちを救ってくれるというお話から、亡くなられたお子さんを守るためにお地蔵さんを設置するようです。
お墓に設置されるお地蔵さんのタイプ
お墓に設置するお地蔵さんの多くは「舟形地蔵」というものが選ばれます。「舟形地蔵」にもタイプがあり①錫杖(しゃくじょう)を持ったタイプ②合掌しているタイプ③子供を抱えたタイプなどがあります。
①錫杖を持ったタイプ・・・賽の河原で石を積んでいる子供たちを救いにきた地蔵菩薩とされています。
②合掌しているタイプ・・・水子の母親代わりの慈母地蔵尊とされています。
③子供を抱えたタイプ・・・子安地蔵(こやすじぞう)とも呼ばれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回、ご紹介したのは「舟形地蔵」でしたが、水子供養にはその他にも「丸地蔵」を設置する方もいらっしゃいます。丸みがあり愛らしいフォルムは見ているこちらもホッとします。いずれにしても「お地蔵さん」があるお墓には早くにお子様を亡くされた方が多いのです。やっぱりそのお子さんや親御さんを想うと切なさを感じ、やりきれない想いでいっぱいとなりますが、もしお寺やお墓で「お地蔵さん」を見かけることがあれば極楽で暮らす子供さんに思いを馳せ、手を合わせてあげてください。