こんにちは!牧之原石材です!今日の記事はお墓の基礎の部分についてです。今回のお墓の基礎工事の方法は、「コマブロック」という資材を使用した基礎工事の方法です。この工法は、以前の 皆さんは効果的なお墓の地震対策ってご存知ですか?の記事同様、お墓を建てる地盤が比較的弱い場所の時に施工する方法ですので、今お墓をご検討中の方も、いずれお墓を建てなければならない方も、ご自分のお墓を建てた場所が軟弱地盤で、何の対策も取っていなかったために傾いてしまった等の被害を出さないために是非、頭の片隅にでもいいので覚えておいて欲しい事です。お墓を建てる場所の地盤が軟弱地盤と呼ばれる比較的弱い場所に建てる時にお奨めしたい基礎工事のご紹介です。
2016年2月7日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2021年4月13日に改めて公開しています。
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① 石材店だからわかる!お墓の構造(基礎編)
2016年2月7日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2021年4月13日に改めて公開しています。
目次
- コマブロックって何のこと?
- 普通のお墓の基礎と何が違うの?
- まとめ
目次
コマブロックって何のこと?
まず最初に「コマブロック」とはどんな物なのか簡単にご紹介させていただきます。
今回ご紹介させて頂く基礎工事で使用する「コマブロック」です!形が独楽に似ていることからこの名称がつきました。また他の名称が、「マイ独楽」とも呼ばれています。そしてこのコマブロックを使用した基礎工事の名称を、「トップベース工法」といいます。一見形の変わったブロックですが、これを基礎工事に取り入れる事で、お墓の基礎の強度に大きな役割をもたらします。この「コマブロック」を使用した「トップベース工法」が効果を発揮するのは、以前紹介させて頂いた、「軟弱地盤」です。コマブロックの特徴的な形が、上からの荷重を分散させ、基礎の沈み込みを防ぐ事が出来ます。
コマブロックを使用したお墓の基礎工事~手順~
「コマブロック」を使用したお墓の基礎工事を順を追いながら説明させて頂きます。
①まず最初に、建墓予定地の掘削をスコップや重機を使用して行います。地面を掘る所は、通常のお墓の基礎工事と同じですが、一点異なる点があり、それが地面を掘る深さです。コマブロック自体の大きさがある分、通常よりも10~20cm掘り下げ基礎上部のコンクリートが薄くなり過ぎないようにします。
②地面が適切な深さまで掘れたならば、コマブロックを1つづつ打ち込んでいきます、次の工程で、リサイクル(砕石)を敷き詰めるため、打ち込む際は、コマブロックの細くなっている所の8分目辺りまで打ち込みます。
③次に②でも記した様に、リサイクル(砕石)を入れて全体をランマーで圧を掛け、地盤を引き締め、コマブロックとリサイクル(砕石)の間に隙間が無いようにしていきます。
④ここからは通常のお墓の基礎と同じで、あらかじめ組んでおいた鉄筋をいれ、ボイド(水抜き・お骨が土に還るための部分でもある)を置き、生コンクリートを入れ、空気を抜き、表面を慣らし仕上げれば基礎工事の作業は終わりです。後は生コンクリートが乾けば、「コマブロック」を使用したお墓の基礎の完成です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今日は「コマブロック」を使用したお墓の基礎工事のご紹介でした。この工法のメリットは、以前の「D‐BOX」を使用した基礎と同じく、「軟弱地盤改善」や「耐震効果」等が挙げられ、より強いお墓の基礎を施工する事ができます。工法自体、比較的簡単なように見えるかもしれませんが、この工法は、鉄塔工事や、一般住宅、道路工事等様々な分野の工事に使用されている工法なので地震対策もご安心ください。