お墓の基礎とは?~石材店だからわかるお墓の構造~

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こんにちは!牧之原石材 工事部の大澤です!2015年の8月から入社しました。新人だからこそ、学んだり経験したことをお客様目線で分かりやすく伝えることができるよう努めてまいりますので、よろしくお願いします。さて、今日は「お墓の構造」を紹介します!といっても、お墓その物の事ではありません。お墓を建てる事を建墓(けんぼ)と言いますが、建墓をする前に行う工事があり、それを「基礎工事」と言います。今日は、そのお墓の土台となる基礎の部分と、基礎工事の流れを紹介したいと思います。

・2015年12月6日に公開した記事ですが、内容を加筆修正しましたので2017年3月9日に改めて公開させていただきます。

目次

  • お墓の基礎とは?
  • 基礎工事の流れ
  • まとめ

お墓の基礎とは?

まずは「お墓の基礎」と言われても何の事かわからない方もいらっしゃると思うので、簡単に説明させて頂きます。基礎とは、お墓の土台となるコンクリートの部分を言います。よく住宅を建てるときにも、地震や災害に強い基礎工事をしているかどうかを気にされて見学されますが、墓石でも、この基礎部分の造りがしっかりしていないと、様々な障害が生まれ、沢山の想いの詰まったお墓が台無しになってしまいます。

基礎工事の流れ

それでは基礎工事とは、どのように行うのか、順を追って説明させて頂きます。

①まず最初に、お墓を建てる現場に到着したならば、場所の確認をし、シートを広げ、通路等を極力汚さないような処置を行います。

②次に、一度基礎を施工する場所をスコップや、区画が広い場合は重機を使い、地盤の状態や他のお墓の基礎部分の高さにもよりますが、約25cm程度地面を掘ります。

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③掘り終えた場所に、栗石と言われる、握り拳大の石を敷き並べ、ランマという締固め用機械(しめかためようきかい)を使って圧をかけ、その上に、リサイクルと言われる、コンクリートを再利用した物を撒き、もう一度ランマにて、圧をかけていきます。圧をかける事により、地盤がより強固な物になっていきます。

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④圧をかけ終わったならば、あらかじめ基礎部分の大きさに組んでおいた鉄筋を置き、納骨室の真下になる部分に、ボイドという、トイレットペーパーの芯を大きくしたような物を置き、基礎中央部に、地面と繋がる場所ができるようにします。土台の中に湿気などで発生した水分などが溜まることなく、地面へ抜けるようにするためです。

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⑤最後に、生コンクリートを流し入れ、コンクリート内の空気を抜き、水平を取り、表面を慣らします。数日間養成し、コンクリートが乾けば、お墓の基礎工事の終了です。

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まとめ

どうでしたか?お墓を建てる前に、上記のような手順でお墓の土台となる基礎を施工してます。知らなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
上記の手順はあくまで一例です。お墓の形や、お墓を建てる地盤等、基礎工事はお墓を建てる場所により、その場所に最も適した方法で施工します。
掘る深さが変わったり、抜き板等、木材を使用して基礎を区切り、基礎の形や高さを調節したりと、細かく挙げればきりがありませんので、今後、紹介していきたいと思います。
今日はお墓の基礎についてご紹介させて頂きました。普段お墓を建ててしまうと、余り見えなくなってしまう基礎の部分ですが、お墓全体を支えるとても大事な部分という事が少しでもご理解頂ければ幸いです。
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