「共同墓」という供養の選択|「墓友」という新しい縁

こんにちは。近年様々な供養方法がありますが、最近増えているのは「共同墓」です。今回は「共同墓」がどのような場所なのかをお伝えすると共に「共同墓」を選択された方の事例も合わせてお伝えしていきたいと思います。

「共同墓」とは

共同墓とは、ほとんどのお寺が恒久的に供養をし続ける「永代供養墓」です。複数の人が同じ場所へ納骨され個別にお墓を建てることはありません。 選択される方々の理由とし、子供達に費用面やお墓の面倒など負担を掛けたくない方、1人暮らしの方、お家族がいない方など、自身の亡くなった後の心配がないようにしたいという方々が多いです。

「共同墓」を選択された方々

女性 A様


今回の女性は、女3人、男1人の4人姉弟で唯一の未婚シングル。故郷を離れて就職し、50歳半ばまで勤められました。いずれは実家のお墓に入るだろうと思っていらっしゃったようですが、ふと、管理を頼むことになる弟の事を考えられたのです。なぜなら弟も故郷を出てしまっていたからです。A様は「私まで入ったら迷惑が掛かってしまうと感じ」終の棲家を共同墓に選ばれました。

男性 B様


今回の男性は、死別シングルの方です。奥さまを亡くし、奥さまの希望であった樹木葬を知り契約をされました。寂しさから家でふさぎ込んでしまった時期もあったようですが、B様が契約された墓地では、市内の住宅地に一軒家を設け、そこでは墓友の交流する場とし、会員の方々が食事をしたりお茶を飲んだりしながら、先に逝った墓友を偲び、自身の病気などについて報告する場となっていました。B様も墓友と話し、食事をするなど楽しい時間を共有していくうちに「楽しい時間を過ごせるのも、ここに連れて来てくれた妻のお蔭」と前向きに考えられるようになったのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?現在同じ墓地を選ばれた方々の交流の場を設ける所が増えております。情報共有をしたり、談笑をして楽しく過ごすという事が目的ではありますが、終の棲家が同じ場所という共通点が、血縁に代わる新しい「結縁」となっているようです。現在、未婚や少子化の影響で後世にまでお墓が継がれるか分からない時代になり、子供や孫に負担を掛けたくないという言葉も多々聞くようになりました。時代の流れから、「お墓を継ぐ」義務を重いと感じ始めている方が多いのかもしれません。現在、自身の供養方法を考えている方は、先を見据えた供養も一緒に考えられると良いかもしれません。

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