お墓の種類~宗教編『必見!神道のお墓ってどういうの?』

160208泉原「お墓の種類~宗教編『必見!神道のお墓ってどういうの?」
お墓の種類で仏式が多いなか、神道のお墓も仏式と同じだと思われてるかたが多いようです。実際には神道のお墓は仏式のお墓と少しだけ違います。今日は『神道式』のお墓の特徴についてお話します。

2016年2月18日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2017年3月22日に改めて公開しています
2016年2月18日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2017年7月19日に改めて公開しています

目次

  • 神道ってどんな宗教?
  • 神道のお墓ってどんな形?
  • 神道のお墓には何て彫る?
  • まとめ

神道ってどんな宗教?

そもそも神道とは、日本に仏教が入ってくる以前からある、とても歴史のある宗教です。自然(山・川・海・草木・石)を崇拝し、また、先祖崇拝として、亡くなった祖先を崇拝したのが神道の始まりだと言われています。現在では「八百万(やおよろず)の神」として、浅間神社・熊野大社(山)・住吉大社(海)などが知られています。祭祀を行う場所として、仏教には「お寺」。キリスト教には「教会」があるように、神道は「神社」で祭祀を行い、境内に御神木や御神石などがあります。また、武田神社・明治神宮など人を祀る神社もあります。
各地の神様(神社)の頂点に立つのは「伊勢神宮」です。皇室の宗廟となっていて、内宮は日本書記等で書かれています「天照大神(アマテラスオオミカミ)」が祀られています。現在、神道は「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」という言葉がありますように、仏教と合わせて信仰されるかたも多いようです。

 

神道のお墓ってどんな形?

神道のお墓は、仏教のお墓の形状とさほど変わらないものと、角柱がございます。角柱は、縦長に削られた石の頭部が四角すい状になっている形式です。四角すいの他にも兜巾(ときん)といい、四方から勾配をつけてなめらかな三角形にします。この加工を「角兜巾」と呼びます。最近では和型だけではなく、洋型やオリジナルデザインのお墓を建てられるかたも増えてきました。また。神道はお線香をあげませんので香炉はありません。その代わりに玉串(榊)を捧げます。さらに八足台若しくはお供物台が必要となります。
兜巾2
八足台

神道のお墓には何て彫る?

仏教のお墓では「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」「○○家之墓」などが多いですが、神道では「○○家奥都城(おくつき)」「○○家之奥都城」「○○家先祖代々霊位」「○○家之墓」などの彫刻をする事が多いです。「奥都城(おくつき)」は、“都を津”として奥津城とする場合もあります。漢字によって意味は異なり、「津」は一般の信徒の墓に使われ「都」は神官や氏子などに使われます。また神道には戒名はなく、全て本名のあとに『命』をつけます。男性では「大人命(うしのみこと)」「彦命(ひこのみこと)」、女性では「刀自命(とじのみこと)」「姫命(ひめのみこと)」等とつけるのが一般的です。
神道洋型奥津城神道和型奥津城

 

まとめ

神道式のお墓を建てる方は、比較的シンプルなデザインを選ばれる事が多く、神道だからこの型でなければならないという訳ではありません。神主さんや石材店と相談しながら、お墓のデザインを決めていかれてはいかがでしょうか。

豆知識:墓地の中に「戦没者」方のお墓がある事がありますが、ほとんどが神道のタイプのお墓です。これは天皇家が神道であり、戦争中に亡くなった方は天皇に奉公し亡くなったとされているからです。
戦没者のお墓の記事はこちらです↓
忘れてはいけない追憶の記憶~戦没者のお墓とは~

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