みなさんこんにちは。桜の花が見ごろになってきました。お花見にはいかれましたか?
桜の季節に納骨を、お墓の契約をと考えられる方も多い時期のように感じられますが、最近増えている永代供養の契約について、今回は契約の中で起こりうるトラブルについてご紹介します。
目次
永代供養でトラブルはあるの?
あります。お金のトラブルから契約内容のトラブルまでいろいろあります。
どんな種類のトラブルがあるの?
①契約とお金のトラブル
契約した業者からあとからの高額請求です。支払った後にもかかわらず“別途”として、管理費や使用料を請求されるケースがあります。
②改装・墓じまいのトラブル
改装や墓じまいにはご家族の了承を得るのもさることながら、お寺とのお付き合を切る事にもなるので今まで管理してくれていた寺院に“離檀料”を支払うケースがあります。(中には支払わなくてもよいお寺もあります)その際寺院より高額請求されたなど費用をめぐるトラブルがあります。
③永代=永遠ではなかった!トラブル
永代供養という名前を聞くと「永遠」や「永久に」に亡くなった方のお世話をしてくれると思われがちですが、一般的には13回忌や33回忌、50回忌でお骨が合祀供養されます。お骨を取り出すことができなくなりますので、契約後に「知らなかった!」では済まされません。
④実はそうじゃなかった!親族間でのトラブル
永代供養は基本的には生前申し込みです。申込時に本人が契約書や領収書をもらうことになりますが本人が亡くなった時に紛失していると寺院などとトラブルになる事があります。永代供養を申し込んでいたこと自体、ご家族が知らずにいる場合もあります。そうなると本人の希望通りの供養にならない場合があります。
⑤お参りが出来なかった!トラブル
納骨堂など室内で供養されている場合、お寺が空いていない日などお参りが出来ない日があります。
トラブルに合わないための対策は?
①契約とお金のトラブルの場合
まず契約前に必ず詳細の説明を受けましょう。口頭での読み合わせでも構いません。わからないことはその場で必ず納得するまで説明を受けましょう。また詐欺まがいな業者がいるのも事実です。ネットなりで事前に情報を入手して必要な知識を身につけましょう。
②改装・墓じまいのトラブルの場合
契約前にまずは親族としっかり話し合いましょう。離檀に関してもお寺と納得がいくまでお話をしましょう。
③永代=永遠ではなかった!トラブルの場合
「永代」は「永遠・永久」ではないということを理解しましょう。永代供養という名称から一度契約すれば永遠に管理してくれると思われがちですが何回忌かで合祀されるのが一般的です。(ただし寺院によってはお墓の状態で永代供養がついていたり合祀しない寺院もあります。)
④実はそうじゃなかった!親族間でのトラブルの場合
こればかりは契約前にしっかりと家族間・親族間で確認や納得いくまで話し合いをしておく必要があります。契約書や領収書などは例えば遺書(エンディングノートなども含む)があるのなら、それと一緒に気付きやすい場所に保管しておくのも一つの手です。身寄りのない人の場合は知人や頼りになる人に伝えておくと良いでしょう。
※不可能な方の場合は、任意後見制度を利用する方法もあります。→法務省HP 成年後見制度~成年後見登記制度~
⑤お参りが出来なかった!トラブルの場合
特に納骨堂など室内で供養されているケースで多いです。お参りできるかどうか寺院に事前に確認をしましょう。閉まっているととても残念になります。そのようなことがないように事前連絡をしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?永代供養というととても便利な供養方法と捉えがちですが契約など基本的なことは、一般墓石の購入や寺院に入るときなどと変わりません。ご家族との話し合いや、契約時の確認など初歩的な確認をするかしないかで大きく変わる場合があります。契約という制度の上で成り立っていることを忘れずに気持ちよく利用したいですね。