こんにちは。近年、様々な形のお墓が増えてきました。なぜなら、お墓の形が、昔ながらの和型から洋型に変わりつつあるからです。洋型になってからは、彫刻内容も変化してきました。今回は、お墓に彫る文字についてお伝えします。
2016年9月6日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2021年4月18日に改めて公開しています。
目次
お墓に彫るデザインや文字に決まりはあるの?
お墓に名字や名前を刻む習慣ができたのは明治以降のようです。明治時代になり、共同墓地が造られるようになった事をきっかけに、誰のお墓かわかるようにしなければならなくなった為、家名や名前を刻むのが一般化したようです。お墓に刻む文字は、お寺や霊園によってある程度の決まり事のある場合と、まったく自由な場合とがありますのであらかじめ確認をして頂けたらと思います。最も一般的なのは、和型で家名を刻むお墓です。「〇〇家之墓」「〇〇家先祖代々之墓」が多いように思います。又、宗派により、「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」と入れる方もいらっしゃいます。ただ最近では、好きな言葉を入れる墓石が非常に増えてきており、お墓のデザインが和型から背丈が低い洋型へ移行している為、形を自由に設計し選べるようになり彫刻文字の幅が広がっているからです。又、近年「両家墓」が広がりつつあり、お墓に名前を入れないという選択をされる方も増えてきており、石塔正面にご自身が好きな言葉をいれたりワンポイントで絵を入れたりする方も多くなってきました。
書体に関して決まりはありますか?
書体については、書体見本があるのでその中から好きなものを選んで頂けます。当社では基本的に、楷書体と行書体で出させて頂いておりますが、石材店によっては違うかもしれませんので確認をする必要があります。一般的にはっきりして解りやすいという理由で楷書体が好まれますが、やわらかい書体が良いという方には行書体が人気です。他にも書家の方の字や、自筆の字をお持ちになり彫刻される方もいらっしゃいます。書体に関しては特に気にされる事はありませんが、線が細い文字や小さい文字等、彫刻に向かない書体もありますので確認をする必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?近年、お墓のデザインが変わると同時に彫刻に関しても非常に変わってきました。好きな文字を入れたり、お参りに来てくれた方への感謝の言葉を入れたりする方もいらっしゃいます。又、絵を入れて表現をされる方も増えてきております。お墓は、一生に一度買うか買わないかの買い物と言われており、未来に継承していくものでもありますので、お墓を造る際は家族全員で考え造られる事をおすすめします。