近年終活を始められる方も増えて、今後のお墓の継承についてや、新たにお墓の準備を考えられている方より「娘が二人とも嫁いでいる」や「娘なので将来は、嫁いでしまえばお墓は夫婦のみなのでどうしたら」というお声を伺いました。実は、私も娘が二人。今後のお墓の準備についていろいろと検討中です。今回は娘様をお持ちの方に向けて「お墓の継承」と「お墓の準備」についてお話していきたいと思います。
目次
お墓での供養と継承について
従来のお墓は、継承できれば「家族」や「親族」も代々利用できる供養方法です。
日本では一般的に「お墓」に埋葬し供養することで、故人の魂が浄化され成仏すると考えられてきました。民俗的な考え方や慣習(伝統的な考え方)によるものとして、現在でも受け継がれています。
お墓の歴史(埋葬のはじまり)を詳しく知る→お墓の歴史~お墓と埋葬の始まり~
そんな供養の形として選ばれてきたお墓ですが、時代の流れとともに、お墓の事情も変わってきています。近年では、家族の形態の変化により、遺骨の埋葬先の選択をお墓からその他の供養方法を考えられる方も増えてきました。しかし実際には、お墓を建立される方や先祖代々のお墓を継承される方、石碑を置き埋葬をする樹木葬などを選ばれる方がまだまだ多く感じられます。また墓石の形にも変化が出てきました。
引用:昨今のお墓事情と家族に合わせたお墓の選び方|静岡県https://www.maki-seki.jp/blog/archives/22318
昨今のお墓事情の背景には、ライフスタイルの変化や核家族化、高齢社会・少子化など、ニーズの変化に伴い、従来のお墓から、夫婦墓・両家墓・樹木葬・永代供養などの新しい供養方法を選択される方も増えてきました。
先祖代々のお墓がある場合の継承
先祖から引き継いだお墓がある場合には、そのお墓にご納骨するのが良いかと思います。いずれは墓守する方がいなくなるかもしれませんが、今後先祖のお墓をどうされるかを、事前にご家族やご親戚を含めじっくりと話し合って決めていただくことが、先の子供たちに負担を掛けない方法になるのではないでしょうか。
これからお墓の準備をされる場合の「家族に合わせたお墓選び」
近年では「終活」の一環として、生前にお墓を自分で購入される方が増えています。「お墓」の種類にも近年ではいろいろなものがあります。
家族の形にあわせた「お墓」
両家墓
両家墓とは、複数の家を一つにまとめたお墓の事を言います。近年では少子化に伴い、お墓の継承者がいないということから、夫婦の両家で共同でお墓を建立し、お墓の管理・継承をしていきます。かつては「先祖のお墓を守っていく」といった考えが根強かったのですが、近年では継承者不足や1つの家で2つのお寺様とのお付き合いなどもあり、お墓を管理すること自体が大変になっているようです。
夫婦墓
夫婦墓とは、ご夫婦お二人で使用するお墓です。一般的なお墓の小さいサイズのお墓になります。将来のお墓の継承を前提としないので、管理費等の負担もなく、最終的には永代供養に移るタイプのお墓・またご家族の方が管理費を納めていただいている期間だけ使用できるタイプなど様々な形式のものがあります。
継承しない供養先
新しい供養の形として、選ばれている供養方法です。(タイトルをクリックしますと、説明のページに飛びます)
・永代供養塔→永代供養墓とは?~新しい供養の形ってどんなものがあるの?~
・樹木葬→樹木葬とは?新しい供養の形ってどんなものがあるの?
・散骨→散骨とは?新しい供養の形にはどんなものがあるの? 散骨だけが目的ではない!粉骨(お骨パウダー化)の活用方法
まとめ
いかがでしたでしょうか。私自身も娘が2人。嫁いでしまえば、お墓を造っても継承できないから…と考えていましたが、「お墓」の種類にもいろいろな形があり、両家墓や夫婦墓など家族の形態に合わせて選択をするのもよいかなと今は考えています。家族のかたちに合う供養の方法を、私たち牧之原石材は「供養のプロ」としてお手伝いさせて頂きます。牧之原石材HP→https://www.maki-seki.jp/