こんにちは!今回は、以前も知ってますか?蓮華っていろんな意味を持つんです!の記事で取り上げさせていただいた「蓮華」について再度ご紹介させて頂きます。以前のブログでは「蓮華」が何故仏教に関わりを持つようになり、お墓の部位として使用されるようになったのか?そのルーツに関してや、どのような形でお墓に使用されているかをご紹介させて頂きましたが、今回はお墓に使用される「蓮華台」形のご紹介、又はそれに類似する部位について詳しくご紹介させて頂きます!
2016年2月14日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2021年3月2日に改めて公開しています。
目次
- お墓の蓮華ってどんな形なの?
- 蓮華以外に何があるの?
- まとめ
目次
お墓の蓮華ってどんな形なの?
お墓に使用される蓮華、いわゆる「蓮華台」にはどんな形があるのかをご紹介させて頂きます。蓮華台は故人の極楽往生を願って取り付けたのが起源となっています。現代では和型墓石に関わらず、洋型墓石やデザイン墓石にも蓮華台をつける方が大勢いらっしゃいます。
蓮華台は、お墓が今の様に機械などで切断を行い加工する前の時代、石を割りノミなどで削り、作っていた時代からもお墓に取り付けられていました。その画像がこちらです。
ご覧の通り現代のお墓とは違いますが、蓮華台の形がハッキリと見てわかると思います。
現代の和型墓石や洋型墓石に取り付けられられている蓮華台にはどういった形があるのかをご紹介させて頂きます。
和型墓石
まず最初に一般的な和型墓石の蓮華台です。蓮華台の細かな形、たとえば、花弁の形や、枚数などには決まりはなく、多種多様で、その分個性を持たせる事が出来ます。一般的な和型墓石の蓮華台はお墓の一番上部に当たる竿石と、その下の上台の間に挟み込み、施工します。
こちらの和型墓石の蓮華台は、先ほどの竿石の下にある物の他、更に上台の部分にも蓮華の加工が施されています。上台の部分にも蓮華の加工をする事で墓石自体の見栄えもぐっと印象強くなります。
洋型墓石
洋型墓石の蓮華台をご紹介させて頂きます。洋型墓石はそもそもデザイン性が強い部類のお墓になるので、もともとは和型墓石が主体の蓮華台でも違和感なく取付が出来ます。その一例がこちらです。
洋型墓石に使用される蓮華台も、和型墓石と同じく、竿石のすぐ下に設置される場合が最も多いです。
和型、洋型墓石の両方の蓮華台をご紹介させていただきましたが、蓮華の持つ、個人の極楽往生を願う以外にも、デザイン面でより個性的なアクセントになる事がお分かり頂けましたでしょうか。次の項目では、蓮華台の類似する物を何点かご紹介させていただきます。
蓮華以外に何があるの? スリンとは?
「蓮華台をお墓に付ける事でデザイン性が上がるのは分かったけど、蓮華台の形は家のお墓には合わない」とか「蓮華台だとインパクトが強すぎる」という事を思った方にお勧めしたいのが「スリン」と呼ばれる飾り石です。蓮華のブログでもほんの少しだけご紹介させていただきましたが「スリン」はもともとは蓮華台であり、それが時代と共に簡略化された物と言われています。スリンは地域によっては「座布団」とも呼ばれています。和型、洋型のスリンを使用した墓石の一例がこちら↓
蓮華台と比べて、とてもすっきりとした印象が見て取れると思います。上記であるように「蓮華台は…」と思う方も検討してみてはいかがでしょうか?
最後に「蓮華台」や「スリン」と同じ部位に使用される「猫足」についてご説明させていただきます。「猫足」は「蓮華台」等と同じく竿石の下に取り付けられる飾り石で古い時代には、墓石に「猫足」を取り付ける「猫足ブーム」があったほどですが、最近は見かけることが少なくなってきた飾り石です。また「蓮華台」のように、意味がある飾り石というよりかは、お墓に特徴を持たせる意味合いの石となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本日は蓮華がお墓にどのように使用されているか、同部分の飾り石にはどのような物があるのかをご紹介させていただきました。蓮華はとても重大な意味を持っているため、故人の事を想い「蓮華台」又は「スリン」を取り入れた墓石を、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか?