お彼岸って何?今更聞けないその意味とは


こんにちは牧之原石材です。さて、古くから故人のご命日・お盆・お彼岸には「お墓参り」をするご家庭が多いかと思います。また月命日にするところや、九州のようにお墓にお花を絶やさない地域もあります。お墓参りに熱心な鹿児島県では生花の売上が全国一!その影響でしょうか、青少年の非行が最も少ない県だそうです。今日はそんなお彼岸についてご説明します。
2016年2月28日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2018年9月7日に改めて公開しています。

目次

  • お彼岸っていつ?
  • お彼岸の始まり
  • なぜ「彼岸」というの?
  • まとめ

お彼岸っていつ?

お彼岸は3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」の前後3日間の計7日間。もしくはこの時期に行われる仏事(彼岸会)を指します。 年に2回あるお彼岸では、それぞれの初日を「彼岸の入り」、終わりの日を「彼岸明け」といい春分の日・秋分の日を「お中日」といいます。では、なぜお彼岸にお墓参りをするのでしょうか?インド・ビルマ・スリランカなどの仏教国では、お彼岸にお墓参りをしません。お彼岸は日本だけの特別な習慣です。そこにはどんな理由があるのでしょうか。

お彼岸の始まり

もともと春分・秋分の日は、仏教とは関係ありませんでした。平安京を開いた桓武天皇が、延暦25年(806年)旧暦2月17日(春分の日)に、弟の早良親王(さわらしんのう)の霊を弔うため法要を行った(『日本後記』)のが最初の記録です。それから、浄土宗や真宗で大切な『観無量寿経』というお経には、極楽浄土を想い浮かべる十三の方法が説かれています。その第一は、正座して日没を観る「日想観」です。日本に大きな影響を与えた中国浄土教の開祖「善導」はこれについて、「その日は太陽が、真東に出て真西にしずみ、アミダ仏の国は日没のところ、真西の十万億刹の彼方にある」と書いています。どうもこれが日本の「お彼岸」のルーツらしいのです。平安時代中ごろから、お彼岸は、「なき人をとむらい、極楽浄土を願う日」として、さまざまな階層にまで広まったので、お彼岸にお墓参りをする習慣が生まれたのは、ごく自然のことと言えるかもしれませんね。

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なぜ「彼岸」というの?

「彼岸」とは、「彼方にある岸」のことで、向こう岸です。大きな海や川をはさんだこちら側は、「此岸」です。仏教では、二つの岸を、「悟り」と「迷い」の世界、あるいは「極楽浄土」と「娑婆」にたとえます。別の表現をすれば「あの世」と「この世」という方がぴったりかもしれません。また大乗仏教では、苦しみや迷いの世界の此岸から、迷いのない悟りの彼岸へ到達することを「到彼岸」といって修行を意味するそうです。
何気なく過ごしていた「お彼岸」には、こんなにも深い意味があったんですね。

まとめ

自然や季節感を忘れがちな現代人にとって、「お彼岸」は、ご先祖様を想う良い機会かもしれません。お墓参りをしながら心から感謝する日が、日本のお彼岸ではないでしょうか?

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