世界のお墓ってどんなのがあるのか疑問に思った事ありませんか?今回は旅行でも人気の高い韓国のお墓について調べてみました。
目次
- 韓国の今までのお墓
- 現在、これからの韓国のお墓
- 韓国のお墓参り
- まとめ
目次
韓国の今までのお墓
韓国では長年にわたり、土葬の土饅頭型のお墓が主流でした。土饅頭とは山の斜面を少し切り開き穴を掘って土葬した後に土が丸く盛り上ることから、この様な呼び方になっています。
土饅頭の周りは芝生に覆われており石碑などはありません。日本でも形態が少し違いますが江戸時代までは庶民の一般的な埋葬方法でした。韓国を代表するお墓は、長年、先祖から子孫代々と埋葬する為に、山一つを購入するなどして先祖を守ってきた歴史があります。墓地となる山を入手して、この山を一族又は家族の墓地としてきましたが、最近では墓地となる山の入手が次第に困難になってきたため、共同墓地が開発されるようになってきました。
ちなみに、韓国と日本の国土
韓国 :98,480km²、日本: 377,900 km²
北海道 83,457km²ですから、北海道より少し広い程度です。
北海道より少し広い程の国土で、山を買い占めてお墓にしていたら、すぐに土地不足になってしまいますね。
現在、これからの韓国のお墓
韓国の火葬率は、1991年には17・8%でしたが、2000年の「葬事等に関する法律」の見直しで、火葬や納骨の普及が国や地方自治体の責務であることが明示された結果、2005年には53%と過半数を占めるまでに増加しました。この背景には、深刻な土地不足があるようです。とはいえ、韓国の土葬文化は「風水的に良い場所に肉親の墓を建てると子孫が繁栄する」という価値観に基づいており、肉親の遺体を火葬することには、かなりの抵抗があったようです。しかし、納骨堂や火葬場が次々に建設された結果、自然破壊が新たな問題として浮上しました。最近では、法律が再び改正され、火葬した遺骨を樹木、花草、芝生などに埋めるか、散骨という自然葬制度の導入が盛り込まれました。韓国では、近年土地不足や人々のお墓の意識変化によって、費用が安い樹木葬や日本と同じ石造りのお墓が急速に普及しているようです。樹木葬の人気は高いようで今後も普及が続くと思われます。また、韓国では先祖を大切にする国柄で、墓石の白御影石の産地ですので豊富な石を使い、一族全体の墓として日本のお墓の数倍の大きさのお墓が主流のようです。
樹木葬とは・・・樹木葬は、墓地、埋葬等に関する法律による許可を得た墓地(霊園)に遺骨を埋葬し、遺骨の周辺にある樹木を墓標として故人を弔う方法である。遺骨を埋葬するたびに新しい苗木を1本植えるケースや、墓地の中央にシンボルとなる樹木を植え、その周辺の区画に遺骨を埋葬する、埋葬方法です。
韓国のお墓参り
お墓参りは、お墓にいく当日だけではありません。お墓参りの数日前に山へ行って,お墓の周りに生えた雑草を刈ってきれいに掃除をしておきます。そして、お墓参りの当日は、家族や親戚とお供え物を持ってお墓参りに行きます。
まとめ
日本の火葬率は99.9%これは世界ナンバー1です。韓国も近年では少しずつ火葬率が増えてきましたが、韓国の国柄は「火葬は亡くなった人の体を焼いて、破壊し魂の還る場所をなくしてしまう行為」と火葬を避ける方が多くいます。それには宗教的の考え方も含まれています。しかし、最近では若年層を中心に火葬への移行が多くなっています。最近では日本でも樹木葬を選択するお客様が多くなってきています。韓国も時節的に同じ状況なのかもしれませんね。