生きているうちにお墓を建てる人が増えています。民間の霊園では最近、申込者の多くが生前にお墓を求めていると言われているそうです。実際にお客様からも「生前に用意したけど、この後どうすればいいの?」と言うご相談を頂きました。生前にお墓の準備をしようとしている方や、生前のお墓を建立したい方に是非読んでいただきたい!
お墓の入魂式・開眼法要についても、お話していきたいと思います。
2015年12月13日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2017年3月13日に改めて公開しています。
2017年3月13日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2017年7月22日に改めて公開しています。
目次
- 生前にお墓を建てる
- 開眼法要・入魂式とは?
- 生前墓(寿陵墓)のお経と時期
- まとめ
目次
生前にお墓を建てる
生きているうちに建てるお墓を生前墓または、寿陵墓(じゅりょうばか)と言い、大変縁起の良いものと言われています。今までお墓を建てるタイミングとして、身内が亡くなった後や、法要等にあわせてお墓を建てる人が多かったのですが、最近では、縁起の為だけではなく、子供に負担を掛けたくない、または、自分の気に入った石材やデザイン、場所などを選びたいという人が生前墓(寿陵墓)を建てているようです。
関連記事↓
生前にお墓を建てる、寿陵とは?
「生前墓をつくろう!」と考える理由とタイミングは?
開眼法要・入魂式 とは?
通常、お墓を建立したら、最初に墓石に魂を入れる『入魂式』または『開眼法要』を行います。お墓に限らず、仏像や、仏壇、仏画、卒塔婆、位牌、石塔などは全てこのような儀式を経てはじめて霊験ある存在になるそうです。つまり魂を入れない墓石はただの石にすぎないと言う事です。墓前で、お坊さんに開眼(入魂)のお経を唱えて頂き、魂を迎え入れる事が必要です。開眼(入魂)が終わりますと、墓石は『仏塔』となり、そこは仏の居ます浄土になるそうです。納骨を控えている場合には、納骨法要と一緒に行う事が多いです。法要の営みについては、宗派により異なりますので、事前に菩提寺に相談されたほうがよいでしょう。
生前墓(寿陵墓)のお経と時期
生前墓(寿陵墓)の場合、お経の時期に特に決まりはありません。仏教においても「寿陵」で建てることは、「生前自分のために仏事をいとなみ冥福を祈ること」となり、生前の「徳」を積む行為となります。生前墓(寿陵墓)の場合でも、納骨を控えて建てられたお墓と同じようにお坊さんに開眼のお経を唱えて頂き、魂をお迎えする方もいらっしゃいます。分家の方にとっては、開眼法要を行うことによりご先祖様との絆も生まれ「先祖代々」のお墓になるそうです。時期としては、建立時期が良いと思われますが、お盆やお彼岸の時などはお寺様も忙しい時期になりますので、少し外されたほうが日程も組みやすいでしょう。生前墓(寿陵墓)のお経なども、宗派によって作法も異なりますので、事前に菩提寺に相談されたほうがよいでしょう。
まとめ
生前墓(寿陵墓)は、大変縁起の良いものとされているお墓であり、建立思案にも時間を掛けることができます。満足のいくお墓をつくることが出来た後、永代に渡り家族で大切に受け継いでいくお墓となります。開眼法要し「魂」をお迎えすることにより、次世代の子や孫にお墓を通じて、命のつながりや供養の大切さなどに気づいてもらうための『墓育(はかいく)』にもなり、ご家族で何度も足を運びたくなるお墓になることでしょう。