寺院墓地に行くとお墓の後ろや横に、必ずと言っていいほど目にするお塔婆ですが、多くは1m程の長細いお塔婆だと思いますが、50cm程の大きさで七枚セットになっているお塔婆を目にした事があるのではないでしょうか?今回は、そんな七本塔婆の意味や、卒塔婆(塔婆)についても詳しくお話ししていきます。
目次
- お塔婆とは?
- 七本塔婆の意味とは?
- まとめ
2016年5月31日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2018年1月8日に改めて公開しています。
目次
お塔婆とは?
卒塔婆・塔婆とは、供養の為に用いる板のことを指し、納骨や法要の時に立てられます。
お塔婆の意味や由来はコチラ↓
意外に知らない?!お塔婆にはどんな意味があるの?
よくお墓の後ろに立てられる長さ1m程のお塔婆は、「板塔婆」と呼ばれるものです。
七本塔婆の意味とは?
葬儀が終わると、その後の法要として初七日(しょなのか)から四十九日(しじゅうくにち)までの7日ごと、7回の法要ごとに立てられる、7本の塔婆のことです。仏教では、死後49日の間に、生前の所業を閻魔大王様に裁かれ、四十九日に、判決が言い渡されるそうです。その四十九日までは、追善供養(生きている人が善行を持って、亡くなった人の善行になり、それがまた自分に戻ってくるという考え)として、行われます。
地域によっては7日ごとに塔婆を裏返していき、7週経った時点が49日法要となる目印にするところもあります。
また、浄土真宗さんでは追善供養を必要としないため、お塔婆を立てる習慣はありません。
七枚塔婆の形状
一般的な「板塔婆」が、50cm程の大きさに縮小した様な大きさの塔婆が7本、塔婆立てに立てられているものや、連板のように重なりくっついているもの、扇の様な形状のものと様々です。
現在、お骨を納骨するのは四十九日や一周忌で納骨する方が多いので、七本塔婆はお墓では無くご自宅の祭壇にあることが多い傾向で、四十九日の法要の際に、お墓に立てられる方も多いです。地域やお寺によっても違いがあるので、葬儀をされた時のご住職様にご相談されるのがよいでしょう。
まとめ
普段お墓で目にするお塔婆は、板塔婆と言い、初七日から四十九日法要までに立てられるのが七本塔婆です。形も様々で、現在では四十九日の日まで、自宅の祭壇でお祀りされる事がほとんどのようです。その後のお祀りされる場所や片付ける時期につても四十九日法要に立ち会ってくださったご住職様にご相談されるのがよいでしょう。片づける場合にはお寺さんでお焚き上げしていただくのがよいでしょう。