静岡県 お墓参り|お盆の意味 初盆との違いとは?

もうすぐお盆ですね。お墓参りをする方も多くいらっしゃると思います。 あの大人気アニメ「鬼滅の刃」の産屋敷耀哉(お館様)は亡くなった鬼殺隊士のお墓参りは絶対に欠かさないという慈悲深い人のようです。では、「お盆」と聞くと何を思いつきますか?「お盆休み」と思い付く方もいらっしゃるかもしれません。皆さんはお盆がどういったものなのかご存知でしょうか?今回はお盆に関することについて説明します。また牧之原石材のある地区(静岡県中部)ならではの風習も交えてお話ししてきたいと思います。

2018年8月7日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2020年8月6日に改めて公開しています。

目次

  • お盆とは
  • お盆と初盆は違うの?
  • まとめ

お盆とは

先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく、成仏してくれるようにと、家族や子孫が報恩や追善(亡くなった人の冥福を祈って生存者が善根を修めること)の供養をする期間を「お盆」と呼びます。【正式名称は盂蘭盆会(うらぼんえ)】
その期間とは旧暦7月15日前後で行われることが多いです。最近では8月13日から16日までの4日間が一般的です。関東の方では7月13日から16日間の地域もあるようです。また関東でもごく一部の地域で8月1日の地域もあり、ある程度の日程はあるもののその地域の状況に合わせてお盆は行われていたようです。
この期間は故人の霊が各家庭に帰ってくるといわれ、お供えものや提灯を飾ってお迎えします。玄関先で松明を焚きますがこれにも意味があります。まずは迎え火。迎え火というのは、戻ってくる先祖の霊が迷わないように、目印として火を焚くお盆の風習です。一般的には、盆入りの7月または8月13日の夕方に行われます。前日の12日に行う場合もあります。この日をお盆の迎え日とも呼びます。
次に送り火です。送り火とは、お盆の期間に一緒に過ごした先祖の霊を送り出す行事です。一般的に送り火は、迎え火を行ったときと同じ玄関先などで行います。送り火は、一般的に8月16日の夕方に行われます。前日の15日に行う場合もあります。この日をお盆の送り日とも呼びます。
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上の写真は皆さん一度は見たことがあると思いますが、これは精霊馬(しょうりゅううま)と呼ばれ、ご先祖様の乗り物として用意します。キュウリやナスに割り箸などをさして馬の形や牛の形にします。ほとんどは各家庭ごとで用意することが多いようです。さて、なぜ馬と牛なのかといいますと、キュウリの馬は足の速い馬に乗って早くあの世から家に帰って来られるように、ナスの牛は足の遅い牛に乗ってゆっくりあの世に戻って行くように、それからこの世からお供物をたくさん積んで楽に帰れるという役目があります。

お盆と初盆は違うの?

亡くなって49日法要が終わってから最初に迎えるお盆を初盆(はつぼん)または新盆(しんぼん、にいぼん、あらぼん)と呼び、特に厚く供養を行います。家の門口や、お墓に白一色の提灯を立てて、初盆以外のお墓には白と赤の色が入った提灯を立てます。地域によってはお盆の時期にとてもカラフルな燈籠をお墓に立てる地域もあります。
fh000013[1]_R静岡県牧之原市の地区の一部では、初盆の盆入りのお迎えの際、「百八体(ひゃくはったい)」を用意します。13日の夕方にご住職にお経をあげて頂いている間、ろうそく108本に火を灯し、故人や精霊たちをお迎えします。
初盆は故人の霊が初めて家に戻ってこられるので、故人の好きだったものをお供えしたり、住職を招いて読経していただいたりと、丁寧にお迎えします。また親戚の方や故人に縁のあった方々がお参りにこられるかもしれませんので、通常のお盆よりも早めに提灯などを準備しておいたほうがいいかもしれません。ちなみに初盆以外の時には、模様のある盆提灯立てたり、お墓には白と赤の色が入った提灯を立てたりします。

まとめ

お盆の期間は、亡くなられたご先祖様たちも各家庭に帰ってくると言われています。家族でどこかへお出掛けも大切ですけど、実家に帰って家族で過ごすのも大事ですよね。ただ、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止策として、お盆の過ごし方が例年通りにはいかない地域にお住まいの方もいらっしゃると思います。お盆期間に、お参りに行けない方は、また行ける機会に是非、元気な姿を見せながらお墓参りにお出掛け頂けたらと思います。

関連リンク:
初盆を迎えるにあたり準備するものとお供え物とは 
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