目次
- 国産墓石ってなに?
- 国産墓石って品質はいいの?
- 国産墓石って金額は高いの?
- まとめ
目次
国産墓石って何?
まず、国産墓石とは、日本で採掘される石を国産と言います。日本全国で様々な種類の国産墓石が採れていますが、産地によって特性があり品質もそれぞれです。石材の色はもちろん、模様や硬さなども様々です。国産墓石で代表的なものを挙げるとなると難しいですが、強いて言えば、『庵治石』ではないでしょうか、『庵治石』は別名「花崗岩のダイヤモンド」とも呼ばれ、四国地方の香川県高松市庵治町、牟礼町にまたがる霊峰・八栗五剣山から産出されており、山全体が花崗岩の層から出来ています。他に、東の横綱と言われる『本小松石』なども非常に有名です。
国産墓石って品質はいいの?
値段や希少価値が高く、産出量も少ない国産墓石でも全てが品質がよい石であるかというと全てがそうとは限りません。色合わせが難しかったり、上下で石の色や石の目が違うことも多々あり、温度変化や風雨、雪などの影響で変色してしまう可能性もあったりする石もあります。また、同じ名称の国産墓石でも等級が付けられてる場合もありますので、しっかり石材店にご相談される事をオススメします。
国産墓石って金額は高いの?
①資源(埋蔵量)としての問題
丁場(石の産地)に行けば解りますが、基本的に外国産の墓石と比較致しますと産出量が非常に少ないのが現状です。埋蔵量が減り、産出量が少なくなるほど価格はどんどん上がっていきます。極端になりますと希少価値だけで価格が付けられている石もあります。
②使用率の問題
前述した内容と関連しますが、たとえば石を10トン切り出したとしてそれが10トン分の墓石になるわけではありません。その割合は各石種によって違い、たとえば先ほどお話しした香川県の『庵治石』などは、苦労して石を切り出したとしても、産出量の3~5%しか墓石にならないといわれています。
③人件費の問題
私達、牧之原石材では外国産と言えば中国産かインド産がほとんどですが、現地で石を切り出し、加工する場合が多いので、人件費の高い日本で石を切り出すよりも、その分は割安になります。 逆に言うと極端に安い国産材は、産地を偽装している、使用する石を吟味していない、加工に関して手を抜いている等の心配が出てきます。石材店に相談し、出来れば、産地証明などを用意して貰えれば安心です。牧之原石材では、国産の墓石を使用されますと、必ず産地証明書や製造証明書を発行するようにしております。また国産墓石でお墓を建てた場合、石の種類やデザインまた使用量にもよりますが一般的な外国産の墓石の金額に比べますと、2倍以上はかかってしまいます。
まとめ
昨今、日本では洋服や日用品にいたるまで、『made in china』と表記されるものが非常に多くなりました。一昔前までは、海外製品は『安かろう悪かろう』といわれていましたが、最近の技術向上は目を見張るものがあります。しかし、品質や金額の事を抜きにしても、国産墓石がいいとこだわる方もいらっしゃいます。国産墓石には国産墓石にしかみられない風合いもあります。以前、私が担当をさせていただいたお客様で亡くなられたお父様が古風な方で、国産墓石の風合いとイメージがピッタリだという事で、お選びになられたお客様もいらっしゃいました。是非、今後のお墓づくりの参考にして下さればと思います。
こちらもオススメ!↓
「石によって値段が違うのはなぜ?」3つのポイント
石屋さんが教える、知っておきたい石材の事。(入門編)