今できる準備を!「万が一の時の身辺整理」|生活編

160830福島「今できる準備を!「万が一の時の身辺整理」|生活編」

この夏のお盆には、ご実家に帰られましたか?久しぶりに実家に帰ると、親の顔を見てホッとする一面、家の中の生活状況が気になる事などありませんでしたか?
だんだん年老いていく親に、いつ直面するかわからない病気や介護、そして死。いざという時に、家の中の整理整頓も他人事ではありません。今できる準備をする為に知っておいて欲しい備えについてお話していきたいと思います。

目次

  • 片づけられない?実家の片付けへの大きな壁
  • 実際の費用目安、親の死後の片付けの負担
  • 今からでも遅くない!執着がなくなる声掛け
  • まとめ

片づけられない?実家の片付けへの大きな壁

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親と遠く離れて暮らす方も、近くに住んでいる方でも、親と別世帯で住んでいる方はより一層身近に感じるのが「実家の片付け」。将来的に、その家へ引っ越す、空き家になるにしても整理や処分は必須項目です。実際、私も祖母(80代)の家に行きくことがあり、物の多さにびっくりします。だんだん年を取るにつれ億劫になるということもありますが、要らない物や使わない物は処分してねと伝えても、祖母にとってはすべて必要な物。その背景には、戦後何もなかった時代から、高度成長期を経験し、物が何も無かった時代を生き抜いてきた時代背景があり、物への執着がある方も多いようです。親・子の世代間の価値観も違い、なかなか進まない片付けも大きな壁ですが、片付けが始まったとしても処分費用が思いの外高額になることも多く、こちらも大きな壁となるようです。

実際の費用目安、親の死後の片付けの負担

一説の記事によると、老夫婦(一戸建て住まい)は平均すると2tトラック7~8台分の物を抱えていると言われています。実際、親が動けなくなってしまった場合、業者に依頼する事になる方もおられるかと思いますが、家財処分等片付けを依頼すると数十万円の費用が掛かるともいわれており、その後、その費用負担が兄弟や親族との間でトラブルになるケースもあるようです。その他にも、重要書類(登記簿謄本/保険証券/預金関係/印鑑等)の所在等が見つからない場合、死後、手続きなどもかなりの手間になってしまいます。親が亡くなった場合だけでなく、病気や認知症になるケースも想定されます。

今からでも遅くない!執着がなくなる声掛け

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「物を捨てるのは、もったいない」という精神が強く見受けられる世代、また家の中が乱雑になりがちでもそれが日常でもあり、何も不便さは感じていない親へ、子供に「片付けをしてよ!」と言われ、親は余計な過干渉や変化を強要された気持ちになり、大喧嘩にまで発展するケースも多いそうです。そこで「片付け」というワードではなく、「整理しよう」や「きれいにしよう」「使いやすくしよう」という声掛けに変えることにより、便利になり好ましい変化への利便性はプラスに転じ、「すっきりしていいね」という達成感への声掛けも忘れずに行うとよいそうです。また、一方的に「やってよ!」と命令するだけではなく、子世代の私たちも出来る事、手伝える事をする中で、親の思いや生きてきた道や思い出話をしコミニケーションを取ることも片付けが加速するのではないでしょうか。

まとめ

親が元気なうちに、少しずつ身近な整理をしていくことにより、親の死後の負担が軽減します。実家の片付けには、子世代の思いだけでなく親世代の想いや気持ちも理解したうえで、コミュニケーションを取りながら、計画的に少しずつ進めていくことをお勧めします。実際に「執着がなくなる声掛け」を子供ですが私の娘にも行ってみました。表現を変えただけで、少し片付けに向かう姿勢が変わりました。ぜひ実践してみてほしいと思います。

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