この夏のお盆には、ご実家に帰られましたか?久しぶりに実家に親族やご兄弟などと楽しいひと時を過ごされたでしょうか?だんだん年老いていく親に、いつ直面するかわからない病気や介護、そして死。そんな時に、相続の問題で親が管理している不動産やお金に関する事項をどれくらいご家族内で把握されているでしょうか?
今回も今できる準備をする為に知っておいて欲しい「親からの財産に関する備え」についてお話していきたいと思います。
【生活編】についてはこちら→リンク予定
目次
- 意外と大変?不動産の相続と預金の相続
- プラスの相続だけでない!隠れ借金とは?
- まとめ
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意外と大変?不動産の相続や預金の相続
今話題となっている空き家問題も親たちが旅立った後、子供たちにどのように相続し、どのような形としていくかという検討をしなかった為に増えているケースもあるそうです。生まれ育った思い出がたくさんつまった家ですので、誰も住まなくなってもそのままにしておきたいという気持ちで残される方もいらっしゃいますが、この先家について空き家として維持していくのか、そうしたこだわりがないのであれば親が元気なうちに利便性の良い場所のマンションなどに引越してもらい、家は処分するという選択を事前に話し合っておきたいものです。私自身も、親には今後どういった老後を迎えたいのか?また、足腰が弱くなった後どうして暮らしていくのかなど問いかけていますが、まだまだ元気ですので家族の状況の変化によりすぐには結論は出ませんが、その時々の気持ちを確認しておくことも、将来の相続の対処法に繋がるコミニケーションにもなります。また金銭(預金)の相続についても、親に相続の意思をしっかりと決めてもらい、親族間でトラブルにならないように遺書などの準備や、生前贈与を親世代の方々には検討してもらいたいものです。
プラスの相続だけでない!隠れ借金とは?
借金などのマイナスの財産もまた相続の対象になる事をご存知でしたでしょうか?亡くなった親がどこかに借金をしていた場合、なにも手続きをしないとそのままマイナスの財産も相続の対象になってしまうのです。また、プラスの財産だけを取ることは出来ないのです。相続放棄の手続きを取ることもでき、いざそうなった時はそのままにしないでどうするのか向き合うことです。なかなか親は、マイナスの財産の事を子供たちに話しずらいかとは思いますが、日々の会話などで知るチャンスもあるかと思いますので、親とのコミニケーションも大事にしていきたいですね。
まとめ
親があの世に行ってしまってからでは、相続に関しての真意や本人の気持ちは聞くことができません。出来るだけ、親が健在で元気な時こそ、亡くなった後の不動産の管理や、預金などの相続についても、引き継いでいくご家族と話し合う機会が持てるのが一番理想的です。なかなか子供さんからは言い出しにくい話題でもありますが、子供さんからもまずは「将来この家は誰が管理していく?」など、親兄弟が集まる機会に話し合ってはいかがでしょうか。