新しいお墓に入る場合は、特別な供養が必要なの?

160923 磯部「新しいお墓に入る場合は、特別な供養が必要なの?」

こんにちは。今回は新しいお墓に入る場合に必要な供養についてお話しします。そもそも供養とはご先祖様を敬い感謝しその気持ちを「かたち」に現わす事ですが、一般的に仏様や亡くなった方の霊にお花や供物を供え、お線香をあげ読経しお祈りすることを「供養」と呼んでいます。
供養には、故人の代わりに子孫や関係者などが功徳を積んで成仏させるという意味が込められ追善供養(法要)、先祖に感謝する先祖供養、新しくお墓を建てたときに魂を入れる開眼供養などがあるのです。今回は、新しいお墓という事なので開眼供養についてお話しします。

目次

  • 開眼供養ってなに?
  • 開眼供養の際の服装とは
  • 開眼供養の際のお寺へのお布施は?
  • まとめ

開眼供養ってなに?

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開眼供養(かいげんくよう)とは、単なる石を個人の霊が宿った墓石にかえる儀式です。僧侶の手によってお墓に魂を入れてもらいます。新しくお墓が完成した時や新しく仏壇を購入した際にこの供養を行います。なぜなら、墓石を設置しただけではまだほんとうのお墓とは言えないからです。墓石に魂を入れてはじめて、仏塔となり、故人が安住できる浄土となります。魂を入れる法要のことを仏像に眼を入れることにちなんで、開眼法要(建碑式)と言います。お墓を建てた時には、まだ魂の入っていないお墓を邪気が入らないよう棹石(軸石)を白い布で巻き、開眼法要(建碑式)時に布を取り除きます。僧侶にお経をあげてもらい参加者全員が焼香し、読経が終わったら礼拝して終わります。お骨がある場合は、同時に納骨法要を行うことが一般的です。より詳しい開眼供養について書いた記事もありますのでこちらも一読してみて下さい。
これを読めば分かる!生前(寿陵)のお墓にお経は必要?

開眼供養の際の服装とは

開眼法要(建碑式)はお祝いごとにあたるので、男性は黒服(略礼服や黒スーツ)に白ネクタイ。女性は略礼服や柄のない着物などが一般的のようですが、落ちついた服装であればこれといった決まりはありません。
ただし、納骨法要を同時に行う場合は、男性は黒服(略礼服や黒スーツ)に黒いネクタイを着用します。靴は黒が一般的です。女性も黒服(略礼服や黒スーツ)、アクセサリーは派手な物を避け、白パールや黒パールが無難です。
バッグや靴は黒が一般的です。平服で行われる場合もありますので、詳しくは霊園の担当者やお寺へご相談される事をおススメします。

開眼供養の際のお寺へのお布施は?

金額は一般的に3万円くらいです。開眼法要はお祝いごとですので、紅白水引ののし袋を使います。表書は「開眼式(建碑式)御礼」などとするのが普通です。また「御車代」「御膳料」に関しては別の包みで各一万円程度お包みするのが一般的です。お布施の表書や袋、金額については地域差がかなりありますので、注意が必要です。

まとめ

お墓とはご先祖様の霊を祀るところであり、ご先祖様の家であり、また家族の象徴でもあります。 お墓を建てて開眼供養を行うことは単なる風習やしきたりという事ばかりでなく、大切なこの生命を幾代にもわたって受け継ぎ伝えてくれたご先祖さまや故人さまに感謝して供養をし、私達自身が開眼していくことができる儀式とも言えるのです。「お墓が心のよりどころ」になるのは、たくさんの想いが込められているからですね。
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