「終活」を始める前に家族できちんと話しておくべきことは?

161104磯部「「終活」を始める前に家族できちんと話しておくべきことは?」

こんにちは。現在、葬儀社の見学会や、区役所・市役所などが主催する葬儀やお墓のセミナーが大盛況です。セミナーに参加する方のほとんどが60代前後です。参加者は熱心に話を聞き、「自分の葬儀は明るい雰囲気がいい」とか「費用の見積もりをとっておきたい」など真剣に考えています。しかし、自分の葬儀を自分で執り行うことはできませんのできちんと家族と話しあっておく必要があります。今回は「いざというときに困らないように家族と話しておくべきこと」に焦点を当ててお伝えしていきます。

目次

  • 最期のときまで自分らしくいるために
  • 同じ「家族葬」でも葬儀社によって違うんです。
  • 考えを整理するための「終活」チェック表
  • まとめ

最期のときまで自分らしくいるために

冒頭でもお話ししましたが、現在葬儀やお墓、終活のセミナーに参加する方がとても増えており、自分自身の葬儀について考えておきたいと思っている方が増えています。少し前は、「葬儀の話はタブー」と感じる人が大多数で、いざそのときになるまで何の準備もせず、大切な人の葬儀が終わってから「本当にこれでよかったのか」と後悔のような疑問を抱く方も多かったのです。最近はこのような不満や、費用に関するトラブルが表に出てくるようになったため、事前に備えておこうという意識が高まっています。中には親子で葬儀社の見学に行く人もいらっしゃいます。しかし、これらの行動をしてもきちんと自分の希望を配偶者や子供に伝えておかないと意味がありません。終活は、最終的にどうやって配偶者や子に希望を伝えておくかこそが大事になるのです。

同じ「家族葬」でも葬儀社によって違うんです。

終活セミナーが大盛況の背景には、葬儀が変化してきたことを敏感にキャッチしている人が多いこともあると思います。たとえば、最近「家族葬」を売りにしていますが、家族葬という言葉がこれほど有名になったのは、ここ数年のことです。当初、家族葬といえば、「一般的な葬儀の小さい版」であり、規模が小さい分、費用が安いというくらいしか特徴がありませんでした。しかし、同じ家族葬でもだんだんと葬儀社ごとの特色が出てきて、「内容も費用も全然違う」ということが知られてきました。新聞の折り込みチラシを見ても、費用、サービス内容が各社それぞれなのがよくわかります。

考えを整理するための「終活」チェック表

下記、終活を整理するためのチェック表です。自身がどれだけあてはまるか是非チェックしてみてください。

チェック➀ 葬儀のこと
葬儀の費用は高いと思う
最近の葬儀の内容はよくわからない
「家族葬」「直葬」などいろいろあるようだが、何を選べばいいのかわからない
自分のことはできるだけ自分で決めたい
チェック➁ お墓のこと
お墓を用意しなければいけないと思っている
「散骨」「納骨堂」「樹木葬」など新しいお墓に興味がある
お墓について子供と話し合ったことがない
現在のお墓から改葬したい
チェック➂ +aのこと
エンディングノートを書いてみたい
遺言書を書いておきたい
尊厳死について知りたい
認知症になったとき、私らしく生活するためにはどうしたらいいか知りたい
◆終活チェックの診断結果
チェック➀に一つでもチェックが入った人は・・・まずは、葬儀社などが開催する見学会に行くことをおススメします。 チェック➁に一つでもチェックが入った人は・・・まずは、お墓に関する自分の希望をまとめることをおススメします。 チェック➂に一つでもチェックが入った人は・・・まずは「終活」の具体的な内容をチェックしてみることをおススメします。

まとめ

現在終活セミナーが盛況を博すようになった背景にはいろいろと葬儀が変化してきていることもそうですが、「ちゃんと選ばないといけない気がする。でもどうしたらいいかわからない」と感じている方が増えてきたからです。消費者が要不要を考えるようになった結果、葬儀サービスの内容もそれに合わせて多様化してきているのです。だからこそ、セミナー等で色々なお話を聞きながら、自身に合った葬儀や余生を決めていかれることをおススメします。
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